著者:古矢旬 出版社:岩波新書 定価:777円 出版年月:2004年12月 ボリューム:237P
現在のアメリカは、どんな過去の累積の上に成り立っているのか。 「ユニラテラリズム」「帝国」「戦争」「保守主義」「原理主義」という、 現代アメリカが直面している五つの問題群を入口にしながら、 その政治と外交のありようを歴史的な文脈の中で考察し、 混迷を深める「アメリカ的なるもの」の行方を探ってゆく。 (amazon.co.jpより)
世界最強国家アメリカ。 ソフトパワーが大事との指摘も何のその。 ユニラテラル(単独行動的)な外交まっしぐら。 そんなアメリカについて、 建国から現在まで200年以上の歴史をぶった斬る。 外交、保守主義、軍、原理主義などを切り口にアメリカの本質に迫ります。
目からウロコだったのが、 孤立主義と単独行動主義の区別。 孤立主義は外交のスタンスの問題、対置されるのは介入主義。 単独行動主義は外交の手段の問題、対置されるのは多国間協調主義。 全然別の次元の話。 今まで、両者を混同しがちだったけど、違いを納得。
ブッシュ政権でおなじみのネオコンについても、 思想的背景などから丁寧かつ分かりやすく説明。
アメリカについて知る上で必須の文献だと思います。 新書だし、文章も平易。 あっさりと読めて、得られる知識はかなりのもの。
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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:政治・経済
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