著者:石田衣良 出版社:講談社
石田衣良が贈る、美しくちいさな24の物語。 恋愛、小説、そして母との別れ……。 石田衣良が二年をかけて大切に書きつづった掌編小説集。 物語を味わいながら人気作家の素顔を垣間みる特別な一冊。 (amazon.co.jpより)
コンスタントに作品を出しつづける石田衣良の最新作。 と思ったら、19日には徳間書店から『ぼくとひかりと園庭で』発売予定。
大学生の頃、大好きだった。 IWGP1~3、波の上の魔術師、娼年・・・ 誰が話しかけようがどうでもいい。授業サボッてゼミ室で読んだりもした。 当時出てた作品を全部買って読んだくらい。 短期間に1人の作家にこれほどハマったのは、司馬遼太郎以来。 教授にも友達にも勧めまくり、直木賞受賞は我が事のように嬉しかった。
でも、4TEEN、アキハバラ@DEEP・・・ 何かが違う・・・
ペリエのように爽やかで流れるような文章。 これは変わらないように思う。 では、何が変わったか。
上手く言えないけど、影というか闇というか「ネガティヴ」が消えたように思う。 日陰しか歩けない人間の思い・・・
石田衣良はいつから人間の闇に目を向けるのを止めてしまったんだろう。 炭酸の抜けたラヴストーリーを粗製濫造するより、 読者の眉間を撃ちぬくようなスパイシーの効いた小説を書いて欲しい。
この作品も近年の傾向にどっぷり漬かってるっぽいけどさ。 もう一度期待してみたいんですよーだ。
スポンサーサイト
テーマ:今読んでいる本 - ジャンル:本・雑誌
|