著者:宮本みち子 出版者:洋泉社 定価:756円 出版年月:2002年11月 ボリューム:184P
就職しない、家を出ない、結婚しない―。 社会に参画するチャンスが永遠に持てない膨大な層を生む元凶は、 中高年との膨大な経済・就業格差、自立を促せない親、 そして、いま直面している事態を見ようとしない社会の意識だ! パラサイト・シングル論ではもはや解明できない、 フリーターやひきこもりなどの問題に通底する、 看過しがたい「危機」の本質を、 経済学・社会学・家族心理学の視点から指摘、新たな方向性を示唆する。 (amazon.co.jpより)
『下流社会』、話題です。 でも、若者にとってまず読むべきは本書なり。 出版は2002年。 引きこもりとかフリーターという言葉が作られた頃です。 ニートなんて定義はまだありませんでした。
その時代に、若者の労働からの排除に斬りこむ先見性。 しかも、いたずらに若者を批判するだけでなく、 世代、雇用システムといった構造的な要因に深く斬りこんでます。
1ページ1ページに内容が詰まってます。 薄い本ですが、安易に読み飛ばすことを許してくれません。
残念なことに時代の趨勢は筆者が懸念していた方向へと流れているよう。 せめて当事者として危機感を持ちましょう。 そこから何か変わるかも知れません。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
スポンサーサイト
テーマ:マジメ本 - ジャンル:本・雑誌
|