★★★★☆ 著者:柳蒼二郎 出版社:学習研究社 定価:1785円 出版年月:2002年9月 ボリューム:399P
柳生十兵衛三巌開眼! その金色の目、邪眼という。 七百年の怨、ここに甦るとき、 柳生一族の命運を懸けた、壮絶な死闘がはじまる。 徳川家光の寵愛を受け、友矩乱心。 魔は姿を現し、やがて蠢き始める―。 (amazon.co.jpより)
『異形の者』で歴史群像賞を受賞した著者。 才能の煌きは目の錯覚ではなかったようです。 徳川の王道を支える柳生。 鬼を斬り、邪を断つ柳生十兵衛。 強さの秘密は、金色の光を放つ右目の邪眼。
物語は、十兵衛が闇の仕事に疲弊しきるところから始まります。
ふとしたことから迷い込む「あわい」。 (ベルセルクに出てきた「かくりょ」みたいなものだと思います) そこで出会う人々、十兵衛再生の日々。 序盤~中盤はたらたら進みますが、実は張り巡らされている伏線。
終盤の激しい剣術アクション、忍術バトル。 山田風太郎を彷彿とさせます。
そして、 友矩すら操る黒幕の正体とは・・・
技巧に走りすぎている観もありますが、 構想、登場人物の設定、どれも秀逸です。
まだまだ有名には遠いよう。 でも、青田買いしても損はない作家です。
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テーマ:歴史小説 - ジャンル:本・雑誌
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