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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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死神の精度
★★★★☆
著者:伊坂幸太郎 出版社:文藝春秋
定価:1500円 出版年月:2005年6月 ボリューム:275P

ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…
様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。
(amazon.co.jpより)


名前はいつも「千葉」。
仕事をする時は、いつも雨。
音楽はいつもクラシック。
クールでズレた死神が人間社会で出会う生者たち・・・
絶妙です。
死神のキャラクター設定。

死に値するかどうかの判断も、
精査ではなく、ネガティヴ・チェック。
死神のクールさ、脱力具合と相俟っていい感じの設定。

彼と出会う生者たちもどこかしらズレてます。
死と生のマージナルな位置にいるからか。

短編ごとに雰囲気がまるで異なるのも印象的。
あるときは推理小説、あるときは片思いの恋愛小説・・・

バラバラに見えて1本の揺るがぬ軸があるのも好印象。
意外な短編同士のリンケージ。
終篇「死神対老婆」に結実していく物語。
海岸での対話にはホロリと来てしまいました。
この対話を導く為にそれまでの短編があったのかなと思います。

ヤクザの話もお気に入り。
終わり方が白眉。

短編ごとに巧拙がはっきりしていた(雪山の話はイマイチ・・・)けど、
総合得点は★★★★☆。

直木賞こそ逃したものの注目作家の一人。
次は『魔王』を読んでみるつもり。

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テーマ:大好きな本 - ジャンル:本・雑誌

コメント

TBありがとうございます。
私も、雪山の話はいまいちでしたが、老女の話はもちろん
旅路もやくざもよかったです!
やくざも綺麗にまとまってましたよね。
旅路は、千葉の言ってることがあたってるのかなあとか
いろいろ考えてしまいました^^

魔王、わたしも読みます~
[2005/12/22 10:41] URL | へーゼルナッツ #- [ 編集 ]


やくざのまとめ方、とっても気に入りました。
旅路も、理解が深まって行く、互いの距離が縮まって行く、
そこらへんが伝わってくる作品でした。
[2005/12/22 10:53] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


トラバありがとうございます!
雪山はイマイチ・・というのは実は私も同感です。
でも基本的にどの作品にも真理を導くようなセリフがさりげなく置かれている気がして、それもまた、たまらなかったです(^-^)
最後の場面、本当に見事でしたね。私も一瞬にして涙でした。

次は魔王と砂漠、どちらから読むか考え中です。
[2006/01/08 11:09] URL | アマレット #- [ 編集 ]


TBありがとうございました!
 「死神の精度」っていうタイトルもおもしろいですよね!「『精度』と言えるのか!?」っていうチェックの適当さ具合が(笑)
 yoshiさんの書かれているように、終わり方もいいですよね。「藤田」「旅路」「老婆」。いずれの話でも、死を直前にして「生」を充実させている。
読後も爽快な気分にさせてくれる1冊でした!
[2006/01/08 11:48] URL | 暇人+a #- [ 編集 ]


アマレットさん、暇人+aさん、コメントありがとうございます。

こんなに素っ気無くてクールな死神、読んだ後心がじ~んとさせられるのはなぜ。
何の変哲もないジャケット、質感、手触り、そこにあるかのように感じられるのはなぜ。

これを読み終えた直後に『魔王』を買ったのですが、まだ積んである状態。
宮部みゆきの『ブレイブストーリー』を読み終えた後にとりかかるとしよう。

伊坂幸太郎、
人気だけじゃなく、セリフと登場人物で場面を作れる作家だと思います。
ぜひぜひ直木賞を取ってもらいたいですね。
[2006/01/08 14:37] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


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『死神の精度』伊坂幸太郎/著

死神の精度2005年06月/単行本275p◇内容◇私(死神)の仕事は、8日目に死ぬターゲットを調査して「可」か「見送り」か決める事だ。大体、ほとんどの仲間は調査もろくにせず「可」にするやつが多い。しかし、私はきちんと相手に接触し調査する。それが、私の仕事だからだ。死..
[2005/12/22 10:46] ヘーゼル・ナッツ☆シネマ カフェ

死神の精度

良かったです!!ダ・ヴィンチでの読者の声で、「最後にこんな死神がきてくれるなら本望」(←この感想にやられたと言っても過言ではない)とか、「クールなのにズレている死神のキャラにハマッた」「読み終わった後の清々しさがいい」みたいな事が書いてあったんですが、ま
[2006/01/08 10:57] アマレット&トマトJ

死神の精度/伊坂幸太郎

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[2006/05/14 01:32] うつわの器

「死神の精度/伊坂幸太郎」感想文

このお話は6つの独立したストーリーからなっていて、「短編集」かと思ったら、「連作長編」というんだそうです。語り部で、中心人物である「死神」は共通していますが、登場人物は全部違う。「死神」といえば、黒いマントかなにかを纏っていて大きな鎌を振り上げている..
[2006/09/23 13:00] 活字は絵空事の足あと

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