著者:ビートたけし 出版社:新潮社(文庫版あり) 文庫(新潮)⇒定価:460円 出版年月:2005年11月 ボリューム:295P
小泉首相がキレた? 羽生名人、うっかりミス? ほか青木功、北の湖敏満など政界からスポーツ界まで、 たけしだから明かした本音満載の知的(?)会談集。 『新潮45』に掲載されたものに加筆・修正したもの。 (amazon.co.jpより)
日本が誇る暴れん坊。 たけしが首相、最高検総長、天才棋士らとガチンコ対談。 ↑みたいなキャッチをつけてはみたものの、 たけしは大人しく、対談相手の話に耳を傾けてます。 むしろ聞き役に徹しすぎて、 持ち味の毒をうまく活かしきれていないきらいも。
ただ、相手の質によるのか、 対談自体はなかなか面白い話が引き出されてます。
内容は↓のとおり。
おかげで打たれ強くなったよ(小泉純一郎) 世界で勝つには“自分流”(青木功) 「鬼平」と「仕掛人」が好きなんです(原田明夫) 時に「魔が差す」こともある(羽生善治) 長嶋よりワシのほうがエライで(金田正一) 核武装の期待と狙い(竹河内捷次) 「酒、たばこ、女」は厳禁!?(ファイティング原田) 私も昔は差別者でした(組坂繁之) 負けろと言われるうちが花(北の湖敏満) もしもオイラが告知されたら(垣添忠生)
最高検総長が必殺仕事人好きだったり、 部落解放運動のリーダーが駄洒落好きだったり、 意外な事実が明らかに。 自衛隊の統合幕僚会議議長が核武装について真剣に語ってくれてます。 軍事的合理性からの核不要論。聞いてみる価値はあるのでは。
響くものが強かったのは、部落解放運動の組坂氏。 関東で生まれ育ったボクにとって、 被差別部落、同和の問題に当事者意識なし。 組坂氏の受けた差別を聞くと外国の話のよう。 部落出身者だから付き合っちゃいけないなんて。。。 救いの光は彼の人柄。 (決して面白いとは言えないけど)駄洒落連発。 深刻な問題でも、笑いにすることで垣根を取り払い、 目線を等しくする。 笑いにしたきりでは、何の解決にもならないけど、 問題に目線を合わせることが解決の第一歩なのかなと思いました。
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テーマ:小泉首相 - ジャンル:政治・経済
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