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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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北辰の旗
★★★☆☆
著者:戸部新十郎 出版社:北国新聞社(文庫版あり)
文庫(徳間)⇒定価:486円 出版年月:1996年8月 ボリューム:347P

8代将軍、足利義政の勘気に触れ、
加賀北半国召し上げとなった富樫成春の子・鶴童丸は、
入国する赤松勢に果敢に立ち向かったが惨敗してしまう。
研鑽を積んだ鶴童丸は元服して名を政親と改め、
富樫本宗家の復興第一歩を踏み出す。
やがて勃発した応仁の乱では多くの武勲をあげ、
宿願を果たして加賀一国の守護大名となるが、
その行く手には一向一揆が立ちふさがっていた。
無双の名将、富樫政親の生涯を描く長編小説。
(裏表紙より)


天下無双の歴史小説です。
富樫政親が主人公の長編小説なんて、
今後書かれることは無いでしょうから。

富樫介、
勧進帳(義経主従の感動イベント@安宅の関)で有名な人情派武士。
その子孫が本書の主人公、いわば鎌倉以来の名門武家の末裔。

そして、「百姓の持ちたる国」加賀の誕生経緯。
一般になじみのないストーリーを、幽玄な筆致で紡ぎ出していきます。

著者の長編の特徴は、幼年~少年期に重点を置いた構成。
本書も、一向一揆との血で血を洗う抗争というより、
アクシデントで所領を失った名門坊やのお家復興物語。

本全体の8割が富樫本家復興の過程。
一揆との戦いなんて殆ど言及ないですから。
応仁の乱での活躍の方が詳しいくらい。
しかも、あれだけ引っ張ってきておいて、あの負け方・・・
正直、なんのこっちゃ?って話です。

ただ、商人層の台頭、乱れる政治など
室町中期~後期の時代風景の描写はリアル。
また、将軍義政との対面シーンは秀逸。
足利将軍の無責任さ、貴人の冷たさ、如実に伝わってきます。
富樫家への勘気もただの気まぐれに過ぎなかった・・・
そんなことのせいで、奔走させられた少年時代。惨すぎる現実です。

そして、やっと統一した加賀を襲う一向一揆。
一人一人は百姓といえ、数万の数の力、マンパワーは圧倒的です。
富樫政親の人生って一体何だったんだろ・・・

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