著者:吉崎達彦 出版社:新潮社 定価:714円 出版年月:2003年4月 ボリューム:183P
なぜアメリカはイラク攻撃にこだわったのか。 安易な陰謀史観に頼らずとも、 9・11以降のブッシュ政権内の「論理と力学」を丹念に分析すれば、 その疑問は氷解する。 ブッシュを取り巻くブレーンたちの動きを通して浮かび上がるのは、 ナイーブで孤独な「揺れる超大国」の姿だ。 新世代のアメリカ・ウォッチャーによる注目の論考。 (amazon.co.jpより)
気鋭のアメリカウォッチャーによる、ブッシュ政権解体新書。 なぜアメリカはイラク戦争を始めたか。 ユダヤ陰謀説、石油資本陰謀説、 さまざまな陰謀説がささやかれます。
この問に対し、 ブッシュ政権の性格、現代アメリカ社会の構造を分析することで 答えを出すのが本書。
ブッシュ・ジュニアをアメリカに伝統的な草の根保守と定義。 それ故に親ビジネス、強硬のネオ・コンの神輿に最適だった・・・ しかも、2002年の時点でカール・ローブの役割に注目。 写真入りで、ブッシュとの馴れ初め、政権内での影響力を解き明かしてます。 ジェフォーズ上院議員の共和党離党、9.11時のアメリカ政府の舞台裏など、 興味深いテーマ満載。
それでいて、 分析の根拠に使用する情報はインターネットなどによる公刊情報。 まさに商社の研究員の面目躍如。 いかに使える情報を見つけるか、断片の情報をつなぎ合わせるか。 情報社会で生きる技術、ここまで極められたら、たいしたもの。
アメリカを知る上で、情報を最大限利用する術を見る上で、 これほど役に立つ本はありません。
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テーマ:外交 - ジャンル:政治・経済
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