著者:金井辰樹 出版社:光文社 定価:735円 出版年月:2003年10月 ボリューム:230P
2003年10月10日、衆院解散。マニフェスト選挙、始動―。 マニフェスト(政権公約)とは数値、財源、期限の入った選挙公約のことで、 誕生は1834年の英国に遡る。 日本では最近になって、地方からの新しい政治の波としてスタートし、 とうとう中央の政治舞台でも主役に躍り出た。 「公約なき国ニッポン」に政策本位の政治を取り戻すことができるか―。 本書では、「マニフェスト」を追い続けてきた新聞記者である著者が、 マニフェストがどんな歴史と効力を持ち、日本の政治をどう変えてゆくのか、 また理想のマニフェストとはどうあるべきか、などを、 永田町での豊富な取材を元に、臨場感を交えて解説する。 (amazon.co.jpより)
昨年の重大ニュースの一つ、衆院選。 論点は間違いなく、郵政民営化。 刺客合戦の陰でかすんでしまった他の政策ですが・・・ 選挙先進国英国では、株価の動向にも大きな影響を与えるマニフェスト。 マニフェストを読めば、未来の国政ビジョンが描けるそうです。 そして、パブでは、マニフェストとビール片手に政治談議。
ふり返って日本では、依然として、抽象的、お役所的用語の羅列。 殆ど内容の無い文章の羅列、 「○○の重要性を踏まえ、これまで以上に取り組む」とか書かれても、 何のことやら。 具体的にどう取り組むか、目標はどこに置くかが重要なんじゃないの。 著者は政治記者だけあり、豊富な取材、インタビューを積み重ね。 山本一太ら自民党の若手がマニフェスト案を作ってたなんて初めて知った。
本書は2003年の選挙中に書かれたものですが、 2年経ってもマニフェストの扱いに大きな変化なし。 ワンフレーズ&ワンイッシュー&ワンサイドの小泉ポリティクス。 多様な政策分野について、目標・具体策を示し徹底的に議論し合うという マニフェストの趣旨と本質的に相容れないものなのかも。
昨年末、自民党も民主党も政策シンクタンクを作ったらしいですが、 今後どう活かしていくか。 次の参院選(2007年)、 マニフェスト&政策シンクタンクに注目して投票行動を考えてみようっと。
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テーマ:民主党 - ジャンル:政治・経済
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