評価:★★★☆☆ 著者:宮本昌孝 出版社:祥伝社(文庫版あり) 文庫⇒定価:650円 出版年月:2004年4月 ボリューム:378P
「魔羅賀平助、ご助勢仕る」 緋色毛の愛馬を駆って颯爽と戦場に進み出る巨躯の若武者。 人呼んで“陣借り平助”。 四尺の長刀を腰に佩く並はずれた勇者であった。 必ず劣勢の陣に加勢する平助は今、 無謀にも今川義元の最強兵団に立ち向かう 織田信長に陣を借りていた…。 将軍義輝をして「百万石に値する」と言わしめた平助の戦ぶりを 清冽に描く、一大戦国ロマン。 (amazon.co.jpより)
爽快&痛快。 戦場往来、旗色の悪い方に参陣する平助の活躍。
前半は、桶狭間合戦や川中島合戦といった戦国の有名合戦への参加を通じて、 平助の強さ、優しさをアピール。 特に北条綱成の娘 勝鬨姫のPTSD(笑)を救う掌編は秀逸。 笑いあり、情けあり、活劇あり 時代エンターテイメントの要素が詰まってます。
後半は、日本人離れした平助の生い立ちの秘密が明らかに。 ただ、前半に比べるとパワーダウン・・・ エンディングもちょっと肩透かしかな。
常に弱い者に味方し、豪力を振るう平助。 その活躍は爽やかの一語。 マンガを読んでるみたいな激しく分かりやすい展開も◎。 「歴史小説って難しいんでしょ?」って言う人に読んでもらいたい1冊。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
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