FC2ブログ
ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
04 | 2021/05 | 06
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱
★★★☆☆
著者:海道龍一郎 出版社:実業之日本社(文庫版あり)
文庫(新潮)⇒定価:940円 出版年月:2005年11月 ボリューム:699P

生きて真剣の先に見る無刀の境地とは。
柳生が平伏し武蔵が憧れた新陰流々祖、孤高の剣聖・上泉信綱。
透徹した魂で兵法を極めた男の生涯を描いた、書き下ろし歴史巨編。
(amazon.co.jpより)


究極の兵法、
是即ち己の陰を斬ること也。
池波正太郎が『剣の天地』で取り上げた上泉伊勢守が主人公。
師である松本備前守、愛洲移香斎との出会い、青年から大人への成長、
新陰流開眼に至るプロセス、
そして、宝蔵院胤栄との真剣勝負。

伊勢守があまりに強すぎて面白みに欠ける面は否定できません。
ただ、合戦の描写、仕合の描写は清冽にして激烈。
これがデビュー作とは思えません。

特に胤栄との立合いの描写、
濃密にして清清しい二人の勝負。
真剣勝負、個と個の衝突、ぶつかり響合う魂。
新陰流奥義「転」(まろばし)、
広がる魂の波紋は一つの宇宙を形成するよう。
まさに剣豪小説の一つの極地です。

人死に止まぬ戦国乱世、
武田信玄に嘱望されるほどの武将でありながら、
武将としての道を捨て兵法者としての生を選ぶ。
稽古試合で死傷がでないよう工夫されたヒキハダ竹刀、
単なる人殺しの技でなく、不殺にして勝負を終わらせるのが新陰流。

命のやりとり、試合を通じた魂の共鳴、
かつて熱くなったドラゴンボール的、キン肉マン的世界を彷彿とさせます。

本来殺人の道具であるはずの刀のスキルを
剣道として、人の生きる道しるべの高みに上げる基を造った男。
彼の思想の深さ、一つの宗教と言っても過言ではない。
間違いなく世界に誇れる日本人の一人では。

戸部新十郎、南條範夫らの書く
切ないまでに一途な剣の道とは趣も異なりますが、
こういう人間性の涵養につながる剣の道を覗くのもいいものです。

amazon.co.jpでcheck! ⇒ 

⇒ 歴史小説の目次へ。
スポンサーサイト



テーマ:自己啓発本 - ジャンル:本・雑誌

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://ashyoshiteru.blog25.fc2.com/tb.php/231-e2428ca7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

yoshi

Author:yoshi
ロースクールは勉強三昧・・・

とりあえず目次sを!
コメント・相互リンクも大歓迎

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する