著者:小林公夫 出版社:早稲田経営出版 定価:1890円 出版年月:2004年12月 ボリューム:201P
小林公夫の法曹シリーズ第2弾として、 この度著した『法曹のものの考え方』は、 シリーズ第1弾の論理学の側面をもう少し一般化して、 法曹の思考力、 ひいては法的思考力とは一体どのようなものかについて言及している。 ことに、法的思考力の基礎をなすと考えられる 「利益衡量」や「人権尊重」の考え方、 さらに、客観的事実に基づく思考方法について、丁寧に述べたつもりだ。 本書は、 第1部が私の解説講義、第2部が問題演習という2部で構成されている。 その内容、量ともに法曹の基礎を形成するのに十分なものだろう。 (はしがきより)
早稲田セミナー(ワセミ)が誇る小論文のカリスマ。 小論文・面接で上位の得点を取りたい方へ。 本書の効用として、著者は、 ○利益衡量の考え方をマスターできる ○法的思考力とは何かがわかる ○読みものとしても楽しめる1冊 の3ポイントを挙げます。
3つめはともかく、1・2については第1部で詳しく説明。 衝突する人権の調整、パターナリズム、マターナリズム、 「人権にいかに制約をかけるか」 法律家として絶対に避けては通れないテーマ。 裁判官はもちろん、検事だろうが、弁護士だろうが、 一生かけて悩んでいく問題ではないでしょうか。 このテーマの入り口になってくれる本です。
ただ、入試に直結するかと言えば?。 対立利益の比較・調整は、 小論文を書く上で不可欠の能力ではありますが・・・ 第2部の問題演習、ハッキリ言って消化不良。 東大の過去問とか使ってるんですけど、 解説は少なく、 このパートを読んで小論文の力がグッと伸びるとは思えましぇん。
余裕のある受験生が、 合格後も見据えて読むのにオススメ。
お役立ち度: (相当余裕があれば読んでみてください)
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テーマ:司法試験受験生 - ジャンル:学校・教育
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