★★★☆☆ 著者:古田十駕 出版社:文藝春秋 定価:2500円 出版年月:2002年6月 ボリューム:517P
領地を、権力を守るために権謀術数を駆使した武将たち。 時には我が子、兄弟までを手にかけねばならなかった。 苛烈な戦国時代を武田信虎、信玄の親子を通して描く傑作歴史小説。 (amazon.co.jpより)
信玄はともかく、 武田信虎の甲斐制圧、 今まで読んだことある人いないでしょ。 新羅三郎義光以来の源氏の名流、武田。 とは言え、山国甲斐を治めるのは至難の業。 大井、小山田、穴山、山で隔てられた地に巣くう有力土豪。
彼らを如何に威服せしめ、家臣化するか。 この難題に取り組んだ信虎。 そして、信虎の作り上げた家臣団を無傷で引き継いだ信玄。
親子二代にわたる甲斐・信濃征服クロニクル。
複雑怪奇な信濃の戦国事情をクリアに説明するなど、 資料を読みこなし、リアリティ溢れる合戦絵巻を繰り広げてくれます。 そして何よりスゴイのが、 信虎から信玄への主人公の転換。 前半の主人公信虎の駿河追放を如何に無理なく描くか。 本書は見事にこの課題をクリアしてます!
物語の合間に登場する弥助、陰、ちかなど脇役の魅力もヒカル。
本格派時代小説が読みたい方、是非チャレンジしてみてください。
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