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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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安徳天皇漂海記(by宇月原晴明)
評価:★★★☆☆
著者:宇月原清明 出版社:中央公論新社(文庫版あり)
文庫⇒定価:720円 出版年月:2009年1月

ジパングの若き詩人王は詠い、巡遣使マルコ・ポーロは追う。
神器に封じられた幼き帝を??
壇ノ浦から鎌倉、元、滅びゆく南宋の地へ。
海を越え、時を越えて紡がれる幻想の一大叙事詩。
(amazon.co.jpより)


大海の 磯もとどろに 寄する波 われて砕けて 裂けて散るかも
波に揺られて江の島へ、南宋滅亡の地 崖山へ。
安徳天皇、どこへ行く。







読前の期待に違わぬ出来。
さすが伝奇の新星。

源平対立、
元と南宋の戦い、
そしてマルコ・ポーロはじめ西洋と東洋の接触。
今作も洋の東西を問わぬ伝奇要素のオンパレード。

南宋滅亡と平家滅亡をフューチャリング。
確かに共通点は多いけど、
サラッと書いてしまうところが著者のスゴイとこ。

合間におりこまれる実朝の和歌、平曲(平家物語)、
独特のリズム感で物語の海へ引きずり込んで行く。

そして、エンディングの「黄金の国」。
アラミタマをも鎮める極楽の島の秘密とは。
マルコ・ポーロが見るものとは。

惜しむらくは、
『聚楽 太閤の錬金窟』の秀吉・家康、
『黎明に叛くもの』の松永久秀のような「廃れ者」が出てこないとこ。
彼らの醸し出す「やるせなさ」、
宇月原伝奇の必須スパイスだと思ってましたが。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。
奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。


洋の東西を問わぬ、普遍・不変の真理。
わずか8歳にして海に沈んだ帝の魂に安息は訪れるのか。
魂の流れ着く先、是非見届けてやってください。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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こんにちわァアアアア!!!(黙れ)
WOLF'sTATEGAMIのMANA♂DEATH。
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こちらに登録をしていただければリンクバナーの貼り付け方が良くわからない私は幸福です・・・w
ではまた!!
[2006/03/05 16:23] URL | MANA♂ #- [ 編集 ]


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安徳天皇漂海記<宇月原晴明>-(本:2006年104冊目)-

中央公論新社 (2006/02)ASIN: 4120037053評価:80点2006年山本周五郎賞受賞作品。第135回直木賞候補作品。そりゃ面白いはずです。壇ノ浦の海に沈んだ8歳の幼帝、安徳天皇が、琥珀の珠に守られてアジアを漂海していく壮大な伝奇物語。絶好調のころの半....
[2006/10/24 00:44] デコ親父はいつも減量中

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