★★☆☆☆ 著者:佐藤雅美 出版社:岩波書店(文庫版あり) 文庫(文春)⇒定価:710円 出版年月:2001年12月 ボリューム:472P
肥後の大大名細川家の基礎を築き、「神道歌道の国師」とも称された幽斎。 第十三代将軍義輝の異母弟として生まれ、 室町幕府の名門細川家の養子となり、足利将軍家二代を支え、 それでいて信長、秀吉、家康のいずれからも厚遇を受けた。 戦国動乱の興亡を如何に生き抜いたのか、 その出処進退の鮮やかさと諸芸に通じた文人武将の生涯。 (amazon.co.jpより)
歌、書、料理、鞠、剣・・・ 諸芸を極めた戦国の万能人。 でも、一番優れているのは、 世渡り術!
室町幕府のサラブレッドでありながら、 信長、秀吉、家康、移りゆく覇権にピッタリと添い寄る。 勝竜寺の数百貫でスタートした所領は、肥後一国五十万石へ。 勝ち馬に乗り切った人生と言えるでしょう。 それでいて、 歌道や学問、教養を背景に生臭さを感じさせないところが見事。
佐藤雅美が描く幽斎も↑のとおりの生き方上手。 幕臣としては格下の信長との関係に苦慮する様、なかなか面白いです。
でも、淡白に描きすぎてるような・・・ ツルツル素麺を食べてるような感じ。 もう少し「凄み」というか「怖さ」というか出しても良かったと思います。 時代の先読み師としての側面にもう少し着目して欲しかったな。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
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