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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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天馬、翔ける
★★★★☆
著者:安部龍太郎 出版社:新潮社(全2巻)
上巻⇒定価:1995円 出版年月:2004年12月 ボリューム:459P
下巻⇒定価:1995円 出版年月:2004年12月 ボリューム:477P

奥州、東国、畿内、西国。
言葉も習俗も違う民族が分離独立していた平安末期。
源義経は奥州の地にいた。京の都より後白河法皇の院宣が届く。
曰く、平家を討伐せよと。
父の仇を討つ、その宿願を胸に義経は出奔。
一方、兄頼朝は源氏再興の機をうかがい、
東国を中心に遠大な計画を練っていた。
真の「義経」を描く超大型歴史小説。
(amazon.co.jpより)


死んだ者は裏切らない。だから安心して敬意を払える。
父に捨てられ心歪めていく頼朝。
主人公は義経ですが、この本の描く頼朝像は見事。

平治の乱後の逃避行で父に捨てられ、
伊豆の流人生活で人の顔色を窺って生きることを強いられる。
旗揚げ後も謀反、弑逆の影に怯え続ける日々。
そして、病的な嫉妬心を持つ政子との夫婦生活。
払底できない関東への軽蔑もあいまって、
刃を呑んで言葉を交わすイヤーな関係。
可愛さあまって憎さ百倍、関係を持ってしまった自分への嫌悪、
誰にでも経験があるギリギリしたマイナスの感情。

↑の頼朝サイドの切羽詰った描写と異なり、
軽やかに気分のままに動く義経。
と言っても、
恩人の妻を寝取ったり、奥州を無断で出奔したり、やりたい放題。
爽やかというより、イキがってる感が強い。
成果をきっちり出すところは流石ですが、周囲の事情はお構いなし。
単純な「良いやつ」ではない描写が奥深い。

周りから捨てられないよう必死の頼朝と
周りは勝手についてくるって義経のコントラスト。

それぞれ問題を抱えた兄弟が、平家との戦いを通じ、どう変わっていくか。
互いを意識しあう二人の成長の記録。
義経の平泉帰還という中途半端なとこで幕が切れるのも、
そこで二人の相互干渉&成長の歴史が終るからでは。

ボリュームに見合うだけの重み・面白さあり。

amazon.co.jpでcheck ⇒ 
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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

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