★★★☆☆ 著者:ビートたけし 出版社:太田出版(文庫版あり) 文庫(新潮)⇒定価:580円 出版年月:1995年4月 ボリューム:135P
気が小さくて、酒を飲まないと何もいえなかったおやじ。 酔っぱらうと「バカヤロー」が口癖で、おふくろには頭が上がらなかった。 おふくろは、やたら教育熱心で、秀才の兄きが自慢の種だった。 俺は遊びに夢中だった。 何もない時代だからこそ、いろんなことに熱中できたんだ。 ガキの頃の感性をいつまでも大切にしていきたいと思う。 ―遊びの天才だった少年時代を絵と文で綴る。 (amazon.co.jpより)
せいせいせい、 子供を殺そうとしてるお父さん、親を殺そうとしてる中学生、 ちょーっと待ったー! つい最近も家に火をつけ、妹を焼き殺してしまった中学生、いましたよね。 こんな殺伐とした時代だからこそ読みたい本。 家族って何なのか、血のつながりって何なのかを考えさせてくれる本。
でも、単純にみんな優しい、思いやりいっぱいって家族賛歌でもない。 子供は親を出しぬこうと必死だし、母親は子供に勉強させようと必死。 生ぬるい優しさの家族ではなく、 生きていく事すら大変な時代の厳しい家族。
光るのは父親への思い。 尊敬でも軽蔑でもなく、 「しょーがねぇなぁ」って愛情。 親のことを余裕をもって思えるのが大人の証なんだろうな。 ただ、父親・菊次郎の行動は実際に変てこりんなものばかり。 釣りのエピソードには声を出して笑いそうになってしまった。
母親の常軌を逸した教育ママっぷり(懐中電灯で照らして・・・)も コミカル。
親を、子を殺したくなったら是非読んでみてください。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
⇒ 『菊次郎とさき』のレビューへ。
スポンサーサイト
テーマ:心を強く幸せに出来る本 - ジャンル:本・雑誌
|