★★★☆☆ 著者:藤沢周平 出版社:新潮社(文庫版あり) 文庫(新潮)⇒定価:540円 出版年月:1986年9月 ボリューム:322P
竪川に上った不審な水死人の素姓を洗って、 聞きこみを続ける伊之助の前に くり広げられる江戸の町人たちの人生模様―。 そして、闇に跳梁する謎の殺人鬼による、第二、第三の殺人―。 伊之助の孤独な探索は、 大店の主人や寺僧たちの悪と欲の世界を明るみに出すが…。 元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助を主人公とする、 絶妙の大江戸ハードボイルド。シリーズ第二弾。 (amazon.co.jpより)
名探偵・伊之助、江戸の闇を斬る! ふとしたことから出くわしたドザエモン。 巻きこまれて行く深い闇。 豪商、寺社、大奥・・・ 広がっていく暗黒の波紋。 そして耳の穴の刺し傷の謎・・・ いったい犯人は誰なのか。 殺しをつなぐ鍵は何なのか。
最後の最後までからくりを隠しつづけるのが見事。 それでいてモヤッと感のないエンディング。 巧いです。
長屋のおかみさんたち、大店の使用人たち、 何気ない会話に事件のとっかかりを散らす手法もなかなか乙。 伊之助の柔術と殺しのプロの秘術、 ハードボイルドなアクションシーンも迫力満点。
(いらっちなため)推理小説苦手なボクにも十分楽しめました。
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