FC2ブログ
ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
04 | 2021/05 | 06
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

天皇の刺客
★★★★☆
著者:高橋直樹 出版社:文藝春秋
定価:2300円 出版年月:2006年4月 ボリューム:404P

曾我兄弟は、歌舞伎などの大衆演劇のヒーローに姿を変えた。
あまつさえ、修身の教科書にのる孝行息子にもされた。
しかし、兄弟には頼朝の命を狙う動機があった。
兄弟の祖父、伊東祐親は頼朝の愛児を殺した。
祐親はその報復を受けて、頼朝に殺されていた。
八百年もの歴史に隠された「曾我物語」のせつなすぎる真実。
(amazon.co.jpより)


日本三大仇討の一つ、曾我兄弟の敵討。
(後の二つは、伊賀越の敵討、赤穂浪士の討入り)
その背後にあった、お涙頂戴にとどまらぬリアルな政治ドラマ。
曾我兄弟の仇討ち。
父の仇、工藤祐経を富士裾野の巻狩りに討つ。
個人の仇討ちではありえぬ死傷者数、
十郎が斬られたのが頼朝宿舎の近辺であったことから、
政治的な陰謀、勢力争い、黒幕の存在を指摘する声が強い事件。
永井路子は打倒北条時政のクーデターとして描いてました。

そんな黒い霧に包まれた事件に、
新たな角度からスポットを当てたのが本書。
頼朝と伊東一族を巡る因縁というミクロなドラマ。
武家の棟梁として「武家の法」仇討ちも及ばぬ
一段上の存在たらんとする頼朝のマクロな構想。
そんな頼朝を合法的に討つ唯一のアクロバット、後鳥羽天皇の令旨。
兄弟の奇策は通じるのか。

因縁、政治に振り回される兄弟の哀しさ・・・
政治的存在と感情的存在(父親)の間でぶれる頼朝。
『霊鬼頼朝』に登場した御使雑色たちも活躍。

ボリューム満点、やるせない読後感も満点の重厚な作品。
うだるような暑い夜、
歴史の狭間に散っていた兄弟の想い、
日本三大仇討に数えることで彼らを記憶に残し続けた庶民の想い、
ぜひぜひご堪能あれ。

amazon.co.jpでcheck! ⇒ 

⇒ 『異形武夫』のレビュー
⇒ 『大友ニ階崩れ』のレビュー
⇒ 『鎌倉擾乱』のレビュー
⇒ 『亀田大隈』のレビュー
⇒ 『黒い風雲児』のレビュー
⇒ 『戦国啾啾』のレビュー
⇒ 『天魔信長』のレビュー
⇒ 『山中鹿之助』のレビュー
⇒ 『闇の松明』のレビュー
スポンサーサイト



テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://ashyoshiteru.blog25.fc2.com/tb.php/391-c45c20e0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

yoshi

Author:yoshi
ロースクールは勉強三昧・・・

とりあえず目次sを!
コメント・相互リンクも大歓迎

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する