FC2ブログ
ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
04 | 2021/05 | 06
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

弓削道鏡
★★★☆☆
著者:黒岩重吾 出版社:文藝春秋(文庫版あり)
文庫(文春・上)⇒定価:550円 出版年月:1995年6月 ボリューム:429P
文庫(文春・下)⇒定価:550円 出版年月:1995年6月 ボリューム:445P

国家揺藍期の天平。御世は血で血を洗う政争の時代でもあった。
河内の無位氏族に生まれ、
法力僧になる以外は出世の糸口がなかった青年道鏡。
かたや豊満美貌の孝謙女帝。
平城京を舞台に、運命の出会いを果たし、
火の如く燃えさかる二人の純粋な愛の行方…。
古代史小説の第一人者が、雄渾に清冽に描ききった新王朝ロマン。
(amazon.co.jpより)


新たな世界の入り口に立ち
気づいたことは 一人じゃないってこと
瞳を閉じれば あなたが瞼の裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい

(レミオロメン 3月9日より)

帝の寵を得て皇位を狙った稀代の悪僧!?
一生かけて抱き続けた片思い。
あの人の心の支えになりたい! 一途にかけ抜けた大バカ野郎の一代記。
長屋王の変、藤原広嗣の乱、橘奈良麻呂の変・・・
畿内に流行する天然痘。
聖武天皇による大仏建立、護国鎮護の仏教保護にも関わらず
乱れに乱れる平城ジャパン。

そんな時代に、庶民同然の身分から
僧正、大臣禅師、太政大臣禅師、はては天皇の位を窺った道鏡。
1500年近くを経た今に伝わるのは、
精力絶倫とか、巨根とか、とんでもない伝承ばかり。

そんなトンデモ野郎を、藤原仲麻呂と対立した政治人、
孝謙天皇を愛した1人の男として描き出したのが本書。
孝謙天皇とのアダルトな関係も濃密ですが、
圧巻なのは、政治家、先輩の政僧たちとの一期一会。
吉備真備、玄、行基、藤原仲麻呂・・・
彼らとの出遭い、政争、道鏡は如何に勝利し如何に敗れたか。

特に面白いのは、道鏡自身が自分の権力の脆さを知っていたこと。
同志を「切る」ことで自分の没落後の安泰を保証してやる。
トンデモ野郎にとどまらぬ器の大きさをにじませるシーンです。

全てを失い僻地へ流された道鏡は何を想うのか。
あの人の心の支えになりたい!
想いの強さでかけ抜けた男の一代記、
是非ご堪能あれ。

amazon.co.jpでcheck! ⇒    
スポンサーサイト



テーマ:読書ノウト - ジャンル:本・雑誌

コメント

永井路子のでは、読んだ気がするのですが、黒岩重吾のは・・・うーん、どうだったかなぁ?
黒岩重吾の本も好きですね♪
塚本青史にはまる前、よく読んでました。
だから思い出せないのだけど。
[2006/09/08 17:53] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


かんがさん、スゴイ読書家ですね。

僕は黒岩重吾はこの本しか読んだことありません。
蘇我氏とか物部氏とかイメージわかなくて。

でも、この道鏡はなかなか。
↑にも書いたけど、純愛の話なんですよね。
自分の権力がいつか終わることをはっきり自覚してるとこが切ない。

黒岩重吾で他にオススメの作品ってありますか?
[2006/09/08 22:24] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


黒岩重吾の作品で私が好きなのは・・・「磐舟の光芒」です。
時は古代。物部守屋が主人公で、蘇我馬子との戦いを描いている作品です。
あとは壬申の乱を描いた「天の川の太陽」、「北風に立つ~継体戦争と蘇我稲目」、「天風の彩王~藤原不比等」くらいかな?
機会がありましたら、是非読んでみてください。^^
[2006/09/09 19:49] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


物部守屋! 仏教反対とかで蘇我と争ったみたいに歴史の授業で習いました。

そういえば、『道鏡』でも道鏡が物部氏の子孫であることが強調されていたり、
各作品をつなぐリンクがあるのかもしれないですね。

時代が後の藤原不比等から読んでみます。
[2006/09/10 09:48] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


ここの記事とは関係ないのですが、私のホームページの方のリンクにyoshiさんのブログを載せてしまいました。
不都合がありましたら、BBSにでもお知らせください。
http://www.geocities.jp/yamatani3/

そうそう、昨日「美貌の女帝」一気読みしてしまいました。
今度ブログに感想載せてみようかと思います。(これも記事に関係ない~!)
[2006/09/10 13:23] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


リンク掲載ありがとうございます。

『美貌の女帝』の感想楽しみにしてます。
永井路子の作品を紹介しているサイト、殆どないですからね。
また遊びに行かせていただきます。
[2006/09/11 09:27] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://ashyoshiteru.blog25.fc2.com/tb.php/392-ff8ab88f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

yoshi

Author:yoshi
ロースクールは勉強三昧・・・

とりあえず目次sを!
コメント・相互リンクも大歓迎

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する