ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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天切り松闇がたり第4巻 昭和侠盗伝
★★★★☆
著者:浅田次郎 出版社:集英社
定価:1575円 出版年月:2005年5月 ボリューム:279P

戦争の影さす時代、情に生きた夜盗たちの活躍!
時は昭和9年、戦争への道をひた走る日本。
世の中自体がおかしくなりつつある時に、
「人としてのまっとうな生き方」を体現した
伝説の夜盗たちの痛快ピカレスクロマン!
全6編収録。
(amazon.co.jp)


ゴールの見えぬ中国戦線、
広がる徴兵の渦、強まる軍部専制の動き。
昭和日本に、筋を通しつづけた男たちがいた。
第一巻から第三巻までは、主人公・天切り松の見習い時代。
本作(第四巻)では、
兄貴分・黄不動の栄治から天切りの技を受け継いだ青年時代が描かれる。
目細の安、振袖おこん、黄不動の栄治、説教寅、書生常、
いずれ劣らぬ気風の持ち主ぞろいの目細一家。
おかしくなる時代の中、自分なりの筋・見栄を貫き通し生きていきます。

本作で光るのは、永田鉄山暗殺事件に絡んだ2篇。
『日輪の刺客』と『惜別の譜』。
暗殺する側、される側、双方と絡む目細一家。
「国家の頭脳」永田鉄山、うだつのあがらぬ中年軍人相沢三郎。
決して交わらぬはずの二人の運命が交錯するとき、悲劇が起こる。
狂気のテロリストならぬ日輪の刺客・・・
その本当の姿とは。
妻との不器用な愛を含め、切なさ・やるせなさ迫る作品です。

軍国主義、全体主義への傾斜を強める日本に天切り松が放つ一言。
「俺たちゃたしかにお天道様に背を向けた盗ッ人だが、
人の命を盗んだためしァ天に誓って一度もねえ。
帝大出や士官学校出のおつむの中じゃあ、
人の命は紙っぺら一枚より軽いらしいが、
どっこいこの尋常小学校出のおつむじゃあ、
どう考えたって命の重さは地球の重さだ・・・・・・」


憲法論議や平和主義を何百遍聞いても伝わらぬ、戦争の悲劇、悲しさ。
江戸前に粋に伝えてくれるのが天切り松。
今後も続いて欲しいシリーズです。

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