★★★★☆ 著者:中村彰彦 出版社:文藝春秋(文庫版あり) 文庫(文春)⇒定価:720円 出版年月:2006年7月 ボリューム:399P
桶狭間の戦いで今川義元の首級を挙げた毛利新介と服部小平太。 二人は信長に武功を認められ昇進を果たすが、 その後、新介は織田家の家督を相続した信忠に、 小平太は豊臣秀吉に仕え、別々の道を歩むことになった。 二人の武将を待ち受ける数奇な運命と 信長、秀吉の天下人への道のりを克明に辿った戦国歴史長篇。 (amazon.co.jpより)
400年以上前も、今も変わらぬ宮仕えの苦労。 ましてや上司が信長や秀吉だったら・・・ 優秀な人間ほど部下に対する要求水準が高いもの。 きっと、 マッキンゼーやシティ・バンクも真っ青のドラスティックな人事が 繰り広げられていたことでしょう・・・
織田信長を世に出すきっかけとなった桶狭間の合戦。 そこで今川義元を討ち取るのに活躍した毛利新介と服部小平太。 恵まれた体躯を活かし、若年から功名を上げ、 文書の才も見こまれ、信長・信忠の側近として出世する新介。 もともと織田家でも服部家でもアウトサイダー、 退転同然に織田家を出奔、秀吉に仕える道を選んだ小平太。 二人の武者がその後、どのように生き、歴史に消えていったか。
興味深いのは二人とも「ニ世」に仕えている点。 新介は信長の後継者信忠に、小平太は豊臣秀次に。 そして、それぞれそのことがきっかけで運命が転変することに。。。
信長・秀吉の陰で歴史に翻弄されつつ、 必死に生きぬいたサラリーマン二人の人生模様。 是非是非ご堪能あれ。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
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