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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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噂の皇子(by永井路子)
★★★☆☆
著者:永井路子 出版社:文藝春秋(文庫版あり)
文庫(文春)⇒定価:400円 出版年月:1991年9月 ボリューム:283P

時は平安時代。三条帝と実力者藤原道長は熾烈な闘いを繰り広げていた。
それなのに、帝の第一皇子敦明には奇妙な噂がささやかれていた…。
(「噂の皇子」)。
以仁王を奉じて謀反を企てた源三位頼政の真実の心は何だったのか。
頼政を知る四人が語る。
(「双頭の鵺」)
王朝の光と影を生き生きと描き出した小説8篇。
(文庫裏表紙より)


摂関政治、国風文化。
花咲ける平安王朝の人間模様。
ボクにとって女流歴史作家と言えば永井路子。
初めて読んだ歴史小説は彼女の『炎環』でした。

既に全集が発売された模様、ということはもう新作は書かないのだろうか。
う~~ん、80歳を越えているから仕方ないと言えば仕方ないが残念無念。

そんな彼女の得意分野、平安&鎌倉。
そして得意スタイルの短編集(ボクが思ってるだけかもしれませんが)。
まさに「これを読めば永井路子がどんな作家かわかる!」って本です。

コンテンツは、
噂の皇子
桜子日記
王朝無頼
風の僧
双頭の鵺(ぬえ)
二人の義経
六条の夜霧
離洛の人      の8篇。

表題作「噂の皇子」。
平安京の王者・藤原道長と一条天皇の確執。
そんな政治の波間に漂う親王敦明。
「ちょっと変わっている」、不思議な風評漂う彼の、飄々とした生き様。
何とも言えぬ余韻が残ります。

四人の語り手が登場する「双頭の鵺」。
保元の乱、平治の乱を泳ぎぬき、三位まで昇りつめた源頼政。
大混乱の平安京を生きぬいた男が最期に賭ける大博打。
息子に巻きこまれただけなのか? 彼が本当の黒幕なのか?
謎解き仕立ても好ましい掌編。

そして三蹟の1人藤原佐里を主人公にした「離洛の人」。
今で言えば芸術家気風も、当時の平安京にあってはただの粗忽者。
残っている筆跡の大半が詫び状・言い訳と、失敗続きの佐里の人生を
冷静に、おかしみを込めて描き出します。

平安時代? はぁ?
何が面白いの?
って人に是非是非読んでもらいたい一冊。

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☆この作品を紹介しているブログ☆
かんが日記さん
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

コメント

お久しぶりです。
永井路子さん、小学生の頃に母親が買ってくれた「歴史をさわがせた女たち」を初めて読んでから、私の中で女流歴史作家不動の1位を占め続けています。
外れが無く、安心して読めますよね。
成人してから母親になぜこの本を薦めたのかを訊ねたら、本人からは覚えが無いという返事が・・・。
永井路子さんの作品との出会いのおかげで歴史の面白さに気付くことが出来た自分の幸せを母親に伝えようと思ったのですがね(笑)。
[2006/08/24 23:20] URL | AKI #- [ 編集 ]


再訪ありがとう、AKIさん。

たしかに永井路子、外れなしですよね。
鎌倉、奈良・平安って他の人があまり書かない分野で作品を重ねてるとこも通好み。
ちょっと冷ややかな歴史を見る目が好きです。

それにしても、娘に永井路子を勧めるなんて、
センスあるお母さんでうらやましい(笑)
[2006/08/26 11:26] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


はじめまして。
「時宗」でのトラバ、ありがとうございました。m(__)m

さらに私が歴史小説好きになった原点、永井路子さんの作品を紹介していらして、さらに感動!(T^T)うるうる
永井さんの作品は、機会があったら紹介したい本なんです。

また寄らせていただきます。
[2006/09/06 17:50] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


コメントありがとうございます、かんがさん。

実は、今、永井路子キャンペーンをやっています 笑
初めての歴史小説だった『炎環』をはじめ、鎌倉時代の作品を中心に再読、紹介していくつもりです。

是非是非また遊びにきてください。
[2006/09/06 22:06] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


さっそくのコメント、ありがとうございます。
永井路子さんの鎌倉シリーズは、詳しくてわかり易くて大好きです。
その他には、蘇我氏の事を書いてある「美貌の皇女」が、特にお気に入りです。
記事アップを楽しみにしています。
[2006/09/06 22:35] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


『噂の皇女』は読んだことないっす。
今度、図書館やブックオフで探してみます。

昨日、ブックオフで『つわものの賦』を見つけちゃました。
永井さんが「鎌倉ものの総決算」として書いたものらしく、かなり期待もてそうです。

かんがさんのブログ見て、
また塚本青史が読みたくなってしまった。
特に『霍去病』。
あれは名作ですよね。
[2006/09/07 08:34] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


すいません。
「美貌の女帝」だったかも?
奈良時代の、元正天皇のお話です。長屋王も出てきます。

「はだしの皇女」というのもありました。
これは、大津皇子の妃のお話です。

「つわものの賦」読んだような、まだ読んでないような・・・?
永井路子さんの作品は、大体読んだはずなのですが・・・。

塚本青史。「霍去病」は名作です!
あんまり新作が出ないので、同じ本を何回も読んでいます。
[2006/09/07 17:51] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


前漢(項羽・劉邦除く)とか後漢(三国志除く)って
殆どスポットあたらないんで
興味深く読めますよね。
実は重い人間ドラマが隠されていたりして。

今度、『霍去病』を再読してみます。
[2006/09/08 09:53] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


こんにちは。^^
永井路子歴史小説全集六をアップさせました。
この巻には「噂の皇子」が収録してありました。お知らせまで・・・。
http://kanga.jugem.cc/?eid=299
[2006/10/08 18:03] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


うぅむ、どんどん読まれてますね。
僕は『つわものの賦』を読んでるところです。
未レビュー本がどんどん蓄積されていくな。。。
[2006/10/08 23:21] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


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