ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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かぶき大名(by海音寺潮五郎)
★★★★☆
著者:海音寺潮五郎 出版社:新潮文庫
定価:630円 出版年月:620円 出版年月:2003年2月

徳川旗下の武将・水野忠重の嫡男勝成は、
十六歳の時遠州高天神城での初陣で手柄を立てた豪勇の士であったが、
ささいなことで人を斬り出奔。
豊臣秀吉、佐々成政、黒田長政に仕えた後、
関ヶ原の合戦前に徳川家に帰参する。
その男の意地を貫き通した爽快な一生を描いた表題作の他、
珠玉の短篇9本を収録。
(amazon.co.jpより)


戦国乱世、なりふり構わぬ闘争の時代。
すなわち、人としての真価が厳密に計られる時代でありました。
そんな時代にあって、
人におもねることなく自らの価値を真剣に問いつづけた漢たち。
自分にも相手にも一切の妥協無し。
不合理、愚直は覚悟の上、それでも自分の信じる道を突き進む。
戦国武士を求道者として描き出したのが本書です。

内容は、

かぶき大名
日もすがら大名
乞食大名
阿呆豪傑
戦国兄弟
酒と女と槍と
小次郎と武蔵の間
男一代の記     の9篇。

秀逸なのは、『男一代の記』。
薩摩武士の鑑・中馬大蔵の一生を描きます。
関ヶ原の物語をせがむ若侍たちに「関ヶ原とは・・・」から言葉を継げず、
涙をぼうぼうと流したのは有名なエピソード。
この短編が面白いのはその後日譚を描いているところ。
涙の語り以降、唐突に老けこみ、不機嫌な日々をおくる大蔵、
そんな彼が臨終の際に気づく「真理」とは。。。
己なりに「時代の移ろい」を理解し、大笑のうちに死んでいく。
どこまでも明るく、自分に真っ直ぐだった漢の生き様、
心を強く打ちます。

『乞食大名』も味わい深い。
最上家崩壊で禄を失った鮭延越前。
「1万5千石、びた一文負けられぬ」
己の信条、プライドを貫きとおそうとする戦国生き残りの彼。
しかし、親友の遺児の悲惨な最期を前に考え方を変えていく。

戦国という乱世なら許された男伊達も太平の世には受け入れられません。

時代の移ろいに居場所を失い、
それでも爽やかに、笑い声とともに去って行く漢たち。
戦国武士の風雅を堪能あれ。

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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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