ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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新田義貞(by新田次郎)
★★★☆☆
著者:新田次郎 出版社:新潮社(文庫版あり)
文庫(新潮・上)⇒定価:560円 出版年月:1981年11月 ボリューム:466P
文庫(新潮・下)⇒定価: 円 出版年月:1981年11月 ボリューム:481P

ともに源氏の嫡流でありながら、
かたや足利氏の女を室としてむかえる園田庄と、無位無冠の新田庄とは、
上野国で代々、水争いを続けていた。
元弘2年(1322年)新田家8代の小太郎義貞は、
京都大番役の役目をはたして帰郷の折、
鎌倉に立ち寄り足利氏の面々を訪れる。
足利尊氏や楠正成の陰に隠れながら、
源氏再興の夢を賭けた悲運の武将の生涯を活写する。
(文庫裏表紙より)


南北朝と問われて、足利尊氏、後醍醐天皇、楠正成はパッと出てきます。
それより遅れて思い出すのが、新田義貞。
この差は何なのか。
彼は南朝に何を求め、なぜ命を捧げたのか。
血統上は、間違い無く源氏の嫡流を継ぐ身でありながら、
無位無官、上野の一豪族として逼塞を余儀なくされてきた新田一族。
そんな一族の期待の星として生まれた義貞。
幼少時から将として、王者として
源氏の嫡流にふさわしい教育を受けて育ちます。

源氏の血筋さえなければ剛毅闊達な武将で終わった彼を
政治の地獄に誘いこむ南北朝。
後醍醐天皇が遣わした日野資朝・俊基こそ魔界からの使者だったのかも。

躁鬱を繰り返す奇妙な性格をもつ足利尊氏を憎みきれないまま、
武士の頂点をめぐる争いに引きずり込まれていきます。
全国に根を張る足利の底力、公卿たちの愚かさに
次第に追い詰められる義貞。

特にひどいのが公卿たちの悪辣さ。

軍略を知らないのに見当違いの命令を出す者(二条房冬)、
自分勝手に先陣を切り全軍を敗北に追い込む者(千種忠顕)、
天皇の名代として陣を訪れ威張り散らしながら
足利の大軍に肝を冷やし僅か1日で逃げ帰る者(坊門清忠)、
あまつさえ、義貞らを尊氏に売り渡し自らの保身を図る者(吉田定房)、
こんな連中に足を取られ滅んでいく義貞。
次々に倒れていく一族、長年の仲間たち。

足利と新田という対立軸、自らの血に縛られた人生。
まさに悲劇です。
僅かな救いは、
終盤、彼の筋を通した生き方に感銘した地方豪族たちが味方につく場面。
それでも焼け石に水。

まさに非業の英雄と呼ぶしかない男の生き様。
胸に迫るものがあります。

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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

コメント

南北朝の新田義貞。
実は、大河ドラマの「太平記」で見ただけです。
でも・・・このレビュー読んで読んでみたくなりました。
図書館にあるのかな?
永井路子が落ち着いたら、探してみます。
[2006/09/25 21:34] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


ボクもこの本読むまでは、あんまりいいイメージありませんでした。
戦だけで政治力なさそうだし。。。

ただ、この本は、南北朝よりも鎌倉時代の新田氏と足利氏の確執にウェイトを置いてます。
そのおかげで何故義貞が戦い続けたかが良く分かるんです・・・
[2006/09/28 20:28] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


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