★★☆☆☆ 著者:冲方丁・夢路キリコ 出版社:講談社 定価:560円 出版年月:2005年10月
冲方の舌(かたり)と夢路の筆(ペン)が筆舌に尽くせぬ魔を魅せる!!
詩に終止符(ピリオド)はない あるのは言葉の死か 詩人の死だけ 時は革命前夜の巴里(パリ)。 敵は詩人、 虚々実々の新・神秘的韻文詩集(ネオ・ミステリクス・ファブリオー)!! (講談社HPより)
『ピルグリム・イェーガー』の冲方丁原作、 ルイ15世が統治するパリ、 女性の血で無常を語る異形の詩人たち。 彼らと戦う王の秘密工作員、デオン・ド・ボーモン。 本書のポイントは、主人公ボーモンの設定。 過去に姉を喪った経験からか、極度のシスターコンプレックスからか 戦闘時には女装するんですよ。 で、神がかり的になって、フェンシングさばきで化け物詩人を撃破。
普段はダメダメの巡査、 ひとたび犯人と対峙すれば女装の美剣士。 パットまで入れているのか、胸がしっかり膨らんでいるのに注目 笑 美青年だから救いがあるものの、完全な変態っす。
第1巻では、物語の全体像はまるで見えてきません。 詩人とは何なのか? なぜ化け物になるのか? 事件に絡む秘密の言葉PALMSSの意味とは?
今後は、 フランス革命の予感なんてのを滲ませながら、 詩人たちとの戦いを描いていくのかな。
読んだ後に思い出したんですが、 15世紀のフランス、 女装の外交官がロシアの女帝エカチェリーナ宮廷に潜入するという 『仮想の騎士』(斉藤直子)って本が昔ありました。 同じモチーフなのかしらん。
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テーマ:まんが - ジャンル:本・雑誌
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