ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
04 | 2017/05 | 06
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

高丘親王航海記(by澁澤龍彦)
評価:★★★★☆
著者:澁澤龍彦 出版社:文藝春秋(文庫版あり)
文庫(文春)⇒定価:470円 出版年月:1990年10月 ボリューム:253P

貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。
幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、
エクゾティシズムの徒と化していたのだ。
鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、
怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。
遺作となった読売文学賞受賞作。
(amazon.co.jpより)


宇月原清明が『安徳天皇漂海記』でオマージュを捧げた名作。
手を出してみました。







天竺へ行く。

僧二人を道連れに、仏教誕生の地を目指す廃太子・高丘親王。
なぜ?と問われても当人にも巧くは答えられない。
空海に導かれ進んだ仏教を極める為か、
己の無限の好奇心を充たす為か。
後者が強いように見うけられる。

日本での身分も富も捨て、自由自在の存在になった親王、
占城、真臘、魔海を経て、天竺へ。
闊達な親王の精神はやがては肉体を捨て、
精神だけで旅をするように。
親王の心がふわふわと東南アジアを飛び回る。
犬頭人、蜜人、儒良(ジュゴン)、アリクイ・・・
行く先々で出遭う奇妙な生き物たち。
そして、もやもやとつきまとう、思い出の女性、薬子のイメージ。

あまりに深く、透明な心の旅。
僕のような若輩には、この作品の一端も咀嚼しきれていないよう。

ただ、強く感じたのは、心とは水のようなものではないかということ。
感動すれば、文字通り動く。
蒸発しきってしまってカラカラになることも
冷え切ってカチカチになることも。
豊かな人、貧しい人がいる。
さしづめ親王の心は、深淵だけれども透明度の高い湖か。
東南アジアの南国模様が水面に写り、えもいわれぬ幻影となり、
底にある薬子のイメージが水面を通して幻影となる。

この本をもっと理解したい。
10年後、人生の甘味・苦味をもっと知った後に再読してみます。
スポンサーサイト

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://ashyoshiteru.blog25.fc2.com/tb.php/438-4f67f321
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

yoshi

Author:yoshi
ロースクールは勉強三昧・・・

とりあえず目次sを!
コメント・相互リンクも大歓迎

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。