★★☆☆☆ 著者:夢枕獏 出版社:集英社(文庫版あり) 文庫(集英)⇒定価:540円 出版年月:2004年8月 ボリューム:275P
金貸しを営む銭法師の喜久五郎という男が墓所の近くを歩いていると、 衣の裾にしゃべる髑髏が食いついてきた。 その口車に乗り大儲けを企てるが、 恐るべき復讐に遭い・・・(「ものいふ髑髏」)ほか、 登山事故の入院先で体験した奇妙な出来事や、 暴漢に襲われた男が垣間見る悪夢など、 平安朝物語から日常に潜む恐怖や不思議現象まで、 怖くて妖しい物語10編を収録。 (amazon.co.jpより)
獏さんが10年にわたって書き溜めた短編集。 10年で10篇ということは、1年に1篇ということになりますが・・・ ホントかよっ! と突っ込みたくなるくらい、目立ったところの無い短編集。
著者の不思議な体験がベースになったのが 「夜の訪問者」、「二本肢の猫」、「抱きあい心中」、「闇の中の小指」、 「真言士」、「ミサちゃんの生霊の話」の6篇。 狂気と正気の境を描いた「びくいしとい」、「もののけ街」。 舞台上演を前提の怪奇譚、「ものいふ髑髏」、「安義橋の鬼、人を喰らふ話」。
著者の体験ベースの6篇はともかく、他の4篇はかなり微妙。 特に舞台上演前提の2篇は、ストーリーもどこかで聞いたような。。。
故人を偲びつつオ○ニーをするって奇想天外なオチの 「ミサちゃんの生霊の話」が印象に残りますた。
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