★★☆☆☆ 著者:東郷隆 出版社:文藝春秋 定価:1880円 出版年月:2006年9月 ボリューム:238P
宇喜多直家、小早川隆景らに滅ぼされる 備中三村家の常山城を、鶴姫は薙刀で死守した―― 戦国の歴史の中に立ち現れた女武者たち。 彼女らの一瞬の光芒、その横顔を鮮やかに描く短篇集。 「黒髪の太刀」「天冠」など全6篇を収録。 (amazon.co.jpより)
100対1の戦いでも Heartから逃げずに目もくれずに 少し寂しげな瞳残すよ なんとかやっていけるものでしょ (hitomi Sexyより) 源平~戦国、武士の時代。 当然思い浮かぶのはむさくるしいメンズですが、 本書が取り上げるのは戦場に咲いた花々。
『黒髪の太刀』 宇喜多直家の宿敵、三村家。 中国の武門の家ながら、押し寄せる大勢力毛利の前には蟷螂の斧。 城の人々を悩ませた怪の帰結も絡めた、哀しい物語。
『天冠』 源平最強?木曾の巴御前。 彼女に思いを寄せる若党が語る、挙兵以来の顛末。 源平武士の情けにぐっとくる一編です。
『朱の面頬』 今川の豪女・田鶴がようやく手にした幸せ。 桶狭間の奇跡の陰で彼女を襲う悲劇。 裏切りの嫌疑をかけられ地獄に突き落とされた彼女が見せる心意気。 そして、彼女を待つ、あまりに惨すぎる結末・・・
などなど、女武者が戦う事態=味方敗色濃厚、 それゆえ悲劇的な結末が殆ど。 男も腰を引く敗勢の中、意地を見せ散っていた彼女たちの女伊達。 是非ご堪能あれ。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
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