★★★☆☆ 監督:中江功 公開年:2006年 出演:柳楽優弥、沢尻エリカ、大泉洋、チェン・ボーリン、夏木マリほか
毎日平凡に暮らす青年・志郎と、 バイトで知り合った女の子・及里子との揺れ動く淡く切ない恋模様を描いた、 山田詠美原作の完全映画化! “初めての恋”を知った志郎が好きになった相手・及里子には、 今だ微妙な距離を置いた元彼・矢野がいた。 ある日、矢野とケリをつけたいという彼女に頼まれ、 志郎は一緒に矢野のもとに行くことになる。 それがきっかけとなり、お互いに惹かれあっていくのだが…。 (goo映画より)
本当の恋をした時のために、良く覚えておきなさい。 女の子はね、シュガー&スパイスなんだ。優しいだけじゃ駄目なんだよ。 タフさを持たないと。 風味絶佳 森永のキャラメルのパッケージの文句ですが、 見るからに味わい深い言葉です。
憎むくらいに恋することを知らない、少年・志郎。 大学へも進学せず、地元のギャス・ステイシュンで、 起伏のない日常をおくる毎日。
そんな彼に運命的な出逢いが・・・ しかし、彼女は元彼の影を引きずっていた。。。
しっかりした原作があるためか、 交わされる会話、読めない展開も◎ しかし、何といっても夏木マリ演じる「グランマ」のキャラに尽きます。
冒頭のセリフも彼女のもの。 60を越えながら、 イケメンを連れまわし、オープンカーを乗りまわすパワフルレディ。 そんな彼女と触れ合うことで、 志郎は、及里子は、どんな成長を見せるのか。 惚れた腫れたの恋模様だけでなく、 若者2人の成長譚だからこそ、引っ張り込まれてしまうのかも。
そして、及里子が下す決断は・・・
それにしても、 優しいだけじゃ駄目・・・ ジゴロはともかく、大多数の男子にとって我が身を斬られる言葉では。 (ボクも含め、優しくすらあれないという人も多いかもしれませんが)
そして、 振り返れば、人を憎むほど好きになったこともない自分への危惧。 志郎はともかく、20代半ばで「本当の恋を知らない」ってヤバイかな。。。
見終わった後の余韻は、まさに風味絶佳。 それにとどまらず、予想外に考えさせられてしまった映画。
スポンサーサイト
テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画
|