ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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東山殿御庭(by朝松健)
★★★★☆
著者:朝松健 出版社:講談社
定価:1785円 出版年月:2006年6月 ボリューム:229P

東山殿御庭の普請場に現れた妖かし。
呼び出された一休と森は絵図面の謎を解いたのだが…。
表題作ほか「尊氏膏」「邪笑う闇」など全5編を収録した、
「ぬばたま一休」連作集。

第58回日本推理作家協会賞短篇部門 選考委員・宮部みゆき氏絶賛!
「レベルの高い奇譚ミステリーで、
選考を忘れて楽しませていただきました。
闇の虚空を飛んでゆく幼子の幻影が、
怪しく恐ろしく悲しく心に浮かびます。」
(amazon.co.jpより)


南北朝の乱、永享の乱、嘉吉の乱、そして応仁の乱・・・
戦争、動乱に溢れた室町時代、
それこそ魑魅魍魎が跋扈する闇の時代でありました。
そんな闇の時代を、魍魎や妖怪変化たちの群を、
後小松天皇ご落胤という高貴、
臨済禅で培った精神力、
唐人から伝えられた杖術百八番を武器に切り開いてく一休禅師。

その活躍をフューチャリングしたのが、
「ぬばたま一休」シリーズとのこと。
これは金鉱を掘り当てた!というのが正直な感想。

前述のような時代背景、妖怪まで出てくるとなれば
つまらないわけがない。
そこに著者のアクション描写、
読む者をおののかせる怪奇・残酷描写が加わればまさに鬼に金棒。
(ホラーなのに)怖いもの無しの状態です。

本書に収録されているのは、

『尊氏膏』
鎌倉公方持氏の悪性腫瘍治療のため、
秘薬・尊氏膏を求め、秩父を訪れる一休。
秘薬を生み出す錬金城で彼が遭遇する地獄とは。。。
国枝史郎『神州纐纈城』がチラリ。
でも、朝松健が描く地獄の美しさ、惨さはそれにとどまらず・・・

『邪笑う闇』
娘の人身御供を要求する怪物と戦う一休
って結構ベタな展開。
ただ、息つく暇もないアクション描写は見事。
オチも味が利いてます。

『豕生』(一文字でズイと読みます)
一番怖かったのがこの作品。
敦賀の貿易町で唐人に呼びとめられる一休、
偶然から導かれた彼がみるこの世の地獄とは。
オチを知ると恐怖も半減ですが、やはりブタ。
そして、
散りばめられた臭いに関する描写が恐怖を一層かき立てるわけです。

『應仁黄泉圖』
東西両軍が、京の街中に「塁」を盛り、「塹」を掘る。
縦横無尽に「構」が走る迷宮都市で、
一休と森が出会ったのは、何かに追われる男。
男の持つ「生きた地図」に導かれるように道行をともにするが・・・
男を追う「何か」の正体とは。
魔術な雰囲気満点の作品です。

『東山殿御庭』
推理小説なのか?という疑問はありますが、恐怖・哀愁とも一級品。
築造進む銀閣、しかし、工人らは奇怪な現象に悩まされていた。。。
悪管領畠山政長を狂言廻しに進む謎解き譚。
思わずニヤリのエンディング。
もちろん、ガクガクブルブルの怪異描写も満点です。

これだけ面白い作品群、しかもamazonで検索してみれば、
かなりの冊数が出ているとのこと。
読みたい、読まねばならないが、難点はノベルスが多いこと。
図書館にはあまりないし、ブックオフを頼るしかないかな。

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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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