ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
04 | 2017/05 | 06
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水銀虫(by朱川湊人)
★★★☆☆
著者:朱川湊人 出版社:集英社
定価:1575円 出版年月:2006年9月 ボリューム:261P

誰もが抱える水銀虫。
彼らは人の心に寄生し、自殺へと導くのだ。
読むほどに憂鬱になる、慰安と戦慄の七日間。
(amaozn.co.jpより)


人の心に巣食い、人生を崩壊へ導く水銀虫。
カシャカシャカシャカシャ、
動き回った後に残る死の蓄積。
誰かの妄想か、
目には見えない怪異か。
闇の存在、水銀虫。
導かれるままに奇妙な世界に迷い込んだ、7人の人々。

『枯葉の日』
山中は喫茶店で出会うコールガール。
二人の共通点から明かになる恐怖の連鎖。
いやーー、「腰の痛み」の原因が。。。

『しぐれの日』
雨宿りから始まる近所のお姉さんとの秘密のお付き合い。
モダンな部屋に隠された秘密とは。
「お兄さんがいなくなった」ってそういうことだったのか。

『はだれの日』
姉の自殺、衝撃に崩れてしまった家族。
遂には母まで。
全ての物語の始まりはここなのか。
水銀虫を生んだのはヤツなのか。
あの女を生かしておいたら、
この先、たくさんの死者が出ることは間違いありません。

「悪魔のような女」とは。
個人的には
「おっぱいをいっぱい刺してやった」にツボってしまいました。。。

『虎落の日』
交通事故で最愛の孫を奪われた祖母。
何となくオチは予想できたのですが、
祖母が最後にとった行動にはガツン
バァバが一緒にいてあげるからね・・・

『薄氷の日』
神に愛された女。
セレブ目前の美女、しかし彼女を待っていたのは地獄の顎。
「私はばかでぇす!」

『微熱の日』
裏山の秘密基地、タバコをすったはずの悪ガキ二人、
遭遇したバケモノを殴る、突く・・・
「三人目」は一体誰だったのか。

『病猫の日』
愛情いっぱいだったはずの夫婦。
しかし、元教師の妻は鬱病に。
病の原因は何なのか、見え隠れする黒づくめの男の正体とは。

オチが命の作品群だけに、多くは語れません。
ただ、どれもよく練られたものばかり。
ベタじゃんと思うものにも、インパクトが用意されている。

しかも、全ての作品を貫徹するのは、
「人を殺した者は絶対に許されない」という鉄の規律。
責任能力がなかろうが、相手に非があろうが、
刑期を果たそうが、
殺した相手が許してくれるまで一生償い続けなければならない。
絶対に。
この絶対性こそ、容赦のなさこそ、本作一番の恐怖なのかもしれません。

流れるような文体といい、テクニカルな構成といい、
第二の石田衣良の予感。
鮮度があるうちに味わいきりたい。

☆この作品を紹介しているブログ☆
のんびり歩き。さん
ほんだらけさん

amazon.co.jpでcheck! ⇒ 
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://ashyoshiteru.blog25.fc2.com/tb.php/480-35b8c23b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『水銀虫』朱川湊人

水銀虫朱川 湊人 2006年 集英社 P.261★★★★★ 昔、人は生きている間に犯した罪に応じて、死後、さまざまな場所へ送られるのだと教えてくれたのは母だったろうか。 人を殺した者、人を傷つけた者、嘘をついた者、他人を陥れた者……彼らの魂が平穏な世界に行
[2007/02/25 23:20] ほんだらけ

プロフィール

yoshi

Author:yoshi
ロースクールは勉強三昧・・・

とりあえず目次sを!
コメント・相互リンクも大歓迎

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。