★★★☆☆ 著者:朝松健 出版社:角川書店(文庫版あり) 文庫(ハルキ)⇒定価:?円 出版年月:2000年10月 ボリューム:283P
東シナ海などで次々と目撃される幽霊船― それは、異形の艦体を震わせて北上しているという。 かつて自衛隊演習の標的となって撃沈された護衛艦 “あきつき‐44”が再び浮上したのか!? 共時通信記者の田外竜介は、幽霊軍艦の取材を進めるうち、 自衛隊内部の恐るべき『SSB計画』と、 陸上自衛隊“民族遺産監理室”の存在を知るが…。 傑作オカルト・ホラー長篇。 (amazon.co.jpより)
ついでにもう1冊、ホラー小説を。 『東山殿御庭』で火が点いたマイブーム、朝松健。 ブックオフで売ってたやつをかたっぱしから買ってみました。 2時間くらいで読めるということもあり、 寝る前に中毒のように読みふける。
これは、「民遺監シリーズ」と呼ばれるシリーズものの2作目。 陸上自衛隊の秘密機関、民族遺産監理室。 呪術、魔術なんでもあり、 秘密を知った者はマシンガンで皆殺しにするというメチャクチャな組織。 自衛隊法もへったくれもありませんが、 この痛快さ、ぶっ飛び具合が面白い。
本作は、彼らとイエロージャーナリスト・田外の戦い、第2ラウンド。 とは言うものの、 第1作を知らない者も十分楽しめるつくりになっています。
コアになるのは、幽霊軍艦。 昔、テレ東で繰り返し放映された、 映画『フィラデルフィア・エクスペリメント』を彷彿とさせます。 ただ、グロいんです。 機関に嵌め込まれてしまった者、凍り付いてしまった者。。。 アナザー・ワールドを覗いてしまったことの代償とは、 かくも重く、かくも惨いものなのか。
次々に殺されていく仲間、 テレポーテーションまがいの術を使う強大な敵、 絶望的な展開がまた面白い。
荒唐無稽と笑い飛ばすのもいいけど、 同じアホなら踊らにゃ損損。
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テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌
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