ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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金沢城嵐の間(by安部龍太郎)
★★★☆☆
著者:安部龍太郎 出版社:文藝春秋(文庫版あり)
文庫(文春)⇒定価:550円 出版年月:2000年9月 ボリューム:301P

関ヶ原以後、新座衆の扱いに苦慮する加賀前田家で、
家老の罠に落ちた男・太田但馬守。
平穏の世には、彼の如き武辺者の生きる場所は最早ない。
それを承知で、敢然と死に赴く彼の心中には、武士として生きる、
その歓びが渦巻いていた…。
武士の義を貫かんと、戦闘の血の記憶に殉じる男たちの美学を描く六篇。
(文庫裏表紙より)


退くも地獄、進むも地獄
東西激突、天下分け目の関ヶ原。
日本最大の決戦が終わり、武辺の行き場を無くしたサムライたち。
戦闘組織から行政組織へと変わり行く大名家の中で、
重用されるのは命知らずの猛者ではなく算勘に長けた文官たち。

生き場を無くした武人が探すのは、己の花を散らす、死に場。
武士たちの最期を描いた短編6篇を収録。

「残された男」
戦国の英傑・立花宗茂。彼に魅せられたのも、また漢。
新しい国主・田中家に仕える彼に託された秘命とは。

「伊賀越えの道」
大和筒井家。
大坂へ1日という要衝を領地とする外様大名。
大坂の陣の気配漂う中、幕府の監視の目も強まるばかり。
そんな中、藩政は家老二人の衝突に乱れる。
愚人とされてきた筒井定次の見果てぬ野望とは。。。

「義によって」
越前騒動。
混乱する家中の中、
ただ1人、絶対不利、必死を知りつつ、己の思いを尽くす。
ラスト1文の情景、見事です。

「金沢城嵐の間」
加賀の傑物・太田但馬守。
武骨、豪快、戦国武士の鑑のような漢。
そんな彼も徳川への徹底恭順を誓う前田家にあっては「お荷物」。
粗大ゴミとして処分されていく・・・
追われる者が見せる最期の意地、切ないです。

「萩城の石」
石を盗んだ、盗まない。
些細な問題も、減封直後、張り詰めた毛利家にあっては命のやりとりへ。

「生きすぎたりや」
郡奉行として職務に奔走する夫・宗信。
夫に飽き足りぬ妻・花江。
隠れて逢引を繰り返す日々。
なにごともなければ、悪妻で終わったかもしれない。
彼らを巻き込む、細川家の後継争い。
そして、衝撃的な結末、宗信が見せる男伊達。

事勿れ主義、事大主義へ向かう世の中に
己の意地を貫き、自らの「思想」に殉じていったサムライたちの物語。
去来する思い、万感です。

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