★★★☆☆ 著者:朝松健 出版社:光文社(文庫版あり) 文庫(光文)⇒定価:?円 出版年月:2001年1月 ボリューム:365P
ほしみるを探し焼き尽くせ―― 謎の言葉を遺し足利義満は死去した。 放置すれば天下を逆しまにするというほしみるの正体、その在り処は? かくして四代将軍・義持が、 母親を人質にしてまで、その探索に遣わしたのは…… 誰あろう、主人公・一休宗純。 だが、さまざまな怪異、苦難が、一休の前途を阻むのであった! ―― 面白さ比類無し。朝松健の自信作!!
室町幕府最盛期を築いた三代将軍義満、 神を越えた魔王がその存在に恐怖し続けた「ほしみる」。 探索を命ぜられたのは、鉄人坊主・一休宗純。 世に出れば、幕府はおろか日本の存続を危うくする「ほしみる」。 その正体、恐るべき破壊力こそ、この物語のコア。
何だそんなものかと思うオチかもしれませんが、 内憂(南朝残党、強大な守護ら)外患(明、南蛮)を考えれば、 あんなものが世に出れば「天地が逆しま」になったかもしれません。
そして、「ほしみる」と一休の不思議な因縁。 彼の出生の秘密の糸もほぐされていきます。
自らのルーツ、日本国を揺るがす秘事の探索に当たる一休を邪魔するのは、 邪宗門・立川流の面々。 電動ノコギリ?やテレコキシネスなど奇怪な術を使う行者たち。 極めつけは、生気を吸って若さを保つバケモノババア。
魅力的な素材をパワフルに調理した、一休冒険譚。 なかなか楽しめます。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
スポンサーサイト
テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌
|