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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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廃帝綺譚(by宇月原晴明)
★★★☆☆
著者:宇月原晴明 出版社:中央公論社
定価:1680円 出版年月:2007年5月 ボリューム:275P

遠く異朝をとぶらへば――
元末の順帝、明の二代建文帝、明朝に幕を下ろせし崇禎帝

近く本朝をうかがふに――
承久の挙兵をむなしく
隠岐に流されし後鳥羽院

廃され追われ長された帝王たちをめぐる連作短編集
(帯より)


山本周五郎賞受賞作、『安徳天皇漂海記』。
神器・真床追衾に包まれ海を漂う幼帝・安徳天皇。
彼と同じく廃され追われる身となった帝王たちの物語。
帝国の落日に、最後の帝たちが抱く最後の望みとは・・・

「北帰茫茫」
元朝最後の皇帝、トゴン・テムル。
皇帝として何もせず、ただ在位するのみ。
皇帝である事にのみ務め続けた30有余年。
漢族叛乱鎮圧の最大のチャンスも
自らの疑心暗鬼により失い、父祖の地へ帰る。
広大なモンゴリアの草原に吹く風の色は、、、

「南海彷徨」
明朝きっての名君・永楽帝。
アメリカすら発見したとも伝えられる鄭和の大遠征。
その真の目的とは。

「禁城落陽」
明朝最後の皇帝、崇禎帝。
叛乱軍の指導者・李自成から「決して愚かではない」
と言われつつ、斜陽の帝国を立てなおせなかった男。
叛乱軍の襲来に非常の鐘をつくが、集まったのは宦官一人。

「大海絶歌」
承久の乱に破れ、絶海の孤島・隠岐に流された後鳥羽院。
彼の胸を揺るがし続ける、実朝の歌、
大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも
そして、壇ノ浦に消えた兄・安徳天皇・・・
当代きっての歌人といわれた彼が呻吟する歌合わせ・・・
ラストに紡がれるのはあの秀歌。

初期の作品に比べれば、毒々しさが失せ、パワーダウンした感あり。
ただ、素材選びの妙は健在。
『安徳天皇漂海記』と合わせ読むのがマストでしょう。

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☆この作品を紹介しているブログ☆
今日はちょうどよい日和だからさん
日々雑景さん
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

コメント

う~ん。これも読んでみたいかも・・・?
マストな選択で、『安徳天皇漂海記』も探さないと・・・。
[2007/05/30 20:04] URL | かんが #0nrOdZ/U [ 編集 ]


虚実ないまぜの伝奇。
斜陽の帝国の帝の悲哀というか、昔日の栄光というか、
とっても切ない本です。
夜、ひっそりとお酒でも飲みながら読んでみてくださいな。
[2007/05/31 22:52] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


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