秘神界−歴史編(by朝松健)

★★☆☆☆
編者:朝松健 出版社:東京創元社(推理文庫)
定価:1365円 出版年月:2002年9月 ボリューム:790P

H・P・ラヴクラフトが創造した
「クトゥルー神話」を二十八人の作家が独自のアプローチで競作。
未曾有のアンソロジーを全二巻でおくる。
各編イラスト付。
《小説》辺拓、井上雅彦、神野オキナ、紀田順一郎、小中千昭、立原透耶、
田中啓文、松尾未来、松殿理央、山田正紀、朝松健
《評論》安田均、米沢嘉博、鷲巣義明《付》書誌・映画資料
(amazon.co.jpより)


ホラー・怪奇小説の旗手らが贈るクトゥルー・アンソロジー。
「歴史編」とは言いつつ、明治・大正期の作品が中心。
室町や戦国ものというわけではありません。
アンソロジーだけあって玉石混交。

面白いなと思ったのは↓の2篇。

「苦思楽西遊博」(by立原透耶)
ご存知西遊記とクトゥルーの融合。
着想の妙もさることながら、
孫悟空、猪八戒、沙悟浄、3者の観点から語る邪神の脅威。
特に、猪八戒の物語。
知らなければよかった、行かなければよかった・・・
その後の人生を後悔と恐怖に染め上げた邪神の都への冒険譚。
一人旅の果てに辿りついた都で待っていたのは・・・

「聖ジェームズ病院」(by朝松健)
これも着想の妙。
事前に佐藤賢一のあの作品を読んでしまっていたため、
エリ〜とアルフォ〜が出てきた時点でオチは読めてしまいました。
それでも楽しませてくれるだけの腕をもった作家。
1920年代、禁酒法とマフィアの時代。
シカゴの覇権を握ろうとする悪魔のような男・ジンメル。
彼の使いこなす「水魔術」、エリ〜らは恋人を救い出すことができるのか。
そして、エンディングに待つ、もう一人の闇の王の誕生。

末尾にクトゥルー関連作品のリストあり。
マンガや映画も網羅してるので、興味ある人には一見の価値あり。

amazon.co.jpでcheck ⇒ 

theme : ホラー
genre : 本・雑誌

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