★★☆☆☆ 著者:平山夢明 出版社:宝島社(文庫版あり) 文庫⇒定価:650円 出版年月:2005年6月 ボリューム:299P
最強の恐怖蒐集家が披露する心霊と狂気の実話群。 仕事から帰宅すると、炬燵の中に知らない男が潜んでいた話。 富士の樹海で、死人の群れと遭遇して神経がおかしくなった話。 イソギンチャクの幼生に寄生され、 気が狂うような痛みと痒みに襲われた話…。 平和な筈のこの町のどこかに、 信じられないほど怖い体験をした人たちがいる。 “鳥肌がたつほど”怖い70の物語、待望の文庫化。 (裏表紙より)
真夏の夜に怪を語る、ベタすぎるほどベタですが。。。 やっぱり怖いものは怖い。 鳥肌が立って、クーラーやアイスでは味わえない涼しさを与えてくれます。 全身をゾゾゾっと走りまわるのは、涼感というよりむしろ寒気ですが。
本書は2部構成。
前半は霊にまつわる話。 どこかで聞いたような話も多かったし、 ホロリとさせる話もあり(本書のテーマからは外れるような)。
ただ、「肝試し」はホント怖い。 おかしちゃいけないタブーってやっぱあるんだな、と。 あと、「夜の声」。 理由付けみたいな部分がなければ、もっと怖かった。
後半は人にまつわる話。 人間不信に陥ること間違いなし。 人が出す食べ物・飲み物、快く頂くことができなくなります。
やはり、「蜂の巣」、「コンタクト」といった、 取り返しのつかない実害が出る話が怖い。 もう泣きたくなるような、それこそ、死にたくなるような・・・
涼しくなること請け合いの怪談本です。
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テーマ:ホラー - ジャンル:本・雑誌
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