★★☆☆☆ 著者:朱川湊人 出版社:東京創元社 定価:1680円 出版年月:2006年7月
赤々とした炎のようになにかに恋焦がれ、 そして切望する人たちの行く末は―― そんな五人の物語を描く、直木賞作家・朱川湊人の新機軸。 切なさと悲しさの溢れる連作短編集。 (amazon.co.jpより)
僕は夢遊病 さまよう難破船だよ 恋はミステリー 人は胸に 悲しい謎を隠して生きている 恋はミステリー 誰か僕の胸のナイフを静かに抜いてくれ 横断歩道を渡る途中 もう一度キスをしようよ 世界中敵に回して 愛してもいい So Please (kinki kids キスから始まるミステリーより) 愛 愛 愛 愛 愛
愛がいっぱいの物語。 ただ、その形は、いわゆる普通の愛とは違うもの。
死体に恋い焦がれる人々。
一度きりでもいい。「背中の町」でもいい。 「祭り」に憧れた男と女。
まさに、普通の人には理解できない。 この世ならぬ観点から、日常を希求する女子高生。
盗癖に悩む女。 自らの腕を切り落とすのは罪の意識ゆえか、それとも無償の愛ゆえか。
月の女を育てる。 目から、脳から、徐々に徐々に・・・ 彼女に必要な月の水。それを集める為には。。。
いずれも常ならぬ愛ゆえ、かえって愛の真理を浮かび上がらせる。 無償、なりふり構わぬ、全てを捨てても、・・・ そして、世界中敵に回しても・・・
こんな人間の思いを色にするとしたら、 まさに燃えあがるような赤しかないわけで。
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