監修:吉永進一 著者:造事務所 出版社:PHP研究所(文庫) 定価:680円 出版年月:2006年9月
好評ロングセラー、『「世界の神々」がよくわかる本』の第2弾!! キリスト教やイスラム教では、神は崇高で絶対無比な存在である。 そのため人間と神をつなぐ存在が必要だった。 そこで生まれたのが「天使」である。 また「悪魔」も、もとは「天使」だったものが少なくない。 神に逆らって、天界を追われた天使が姿を変え、 「悪魔」となってしまったケースも結構あるのだ。 本書はそうしたいきさつを踏まえつつ、 西方世界・東方世界の存在する「天使」と「悪魔」200体について、 その横顔を紹介したものである。 「神に似た者」と称され、 悪魔軍団を撃退する天使軍団のリーダーとして天界に君臨するミカエルや、もとは人間ながら神に導かれ天使となり、 「天の書記」に任じられたメタトロン、 神にもっとも近い地位にいた天使だったがゆえに、 神に逆らって天界から追い出され、地獄の主となったルシファー、など、 面白エピソード満載の本。 文庫書き下ろし。 (amazon.co.jpより)
天使と悪魔、対照的な存在ですが、実は同根? ルシファーとミカエルの関係。 それぞれ対立する天使・悪魔が存在するゾロアスター教。 など、その存在は対照でありながら、 同じ事物・事象を表裏から統轄するような奇妙な関係。 なんとも不思議です。
何といっても目からウロコだったのは、 天使が生まれたわけ。 一神教の神があまりに崇高・絶対の存在であるがゆえに、 その言葉を人間に伝えるために天使が生まれる。 確かに、道教で神様がいっぱいいる中国、 八百万の神の日本には天使的な存在はいないですね。 アミニズムが支配的なところにも天使はいないのだろうか。
一方、普遍的なのが悪魔。 神の言葉を伝える必要がないところにも、 人を悪の道に誘う存在はいるわけで。 宗教・文明ごとのバリエーションがあるかと思えば、 あれ!?と思うほど似たものも。
神話、宗教の比較というのはやはり面白いテーマだな、と。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
スポンサーサイト
テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌
|