ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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野ざらし忍法帖(by山田風太郎)
★★★★☆
著者:山田風太郎 出版社:講談社(文庫)
定価:540円 出版年月:1999年9月

駆落ちした美男・隼人は、
出世のため、美人妻お圭を、醜男の忍者枯葉塔九郎に売ってしまう。
三年後、二人を偶然見た隼人は、お圭に欲望するが、彼女の股間には・・・
人の心のありようを描いた「忍者枯葉塔九郎」他、
立場が人を変えるさまを活写した「忍者服部半蔵」など、
生と死を見据えた異色9短編を収録。
(amazon.co.jpより)


『魔界転生』、『甲賀忍法帖』、『風来忍法帖』・・・
山田風太郎は長編で魅せる作家だとばかり思ってました。
しかし!!
抜群の切れ味を誇る短編。
そもそも、個人に1つの超絶忍法というアイディアは、
短編でこそ際立つものなのかも知れません。

ただ、「忍者○○」という形で綴られた短編群、
人の域を越えた術はただの媒介に過ぎません。
本当に際立ってくるのは、人外の術を身につけた忍びたちの生と死。

いずれ劣らぬ名品ぞろいですが、
白眉は、「忍者 梟無左衛門」。
御納戸方同心という平凡な役職を平凡に務める無左衛門、
実は伊賀の流れを組む忍びです。
彼の秘術は「袋返し」。
内容はオチになりますので明らかにできませんが、まさに外道の魔術。
無左衛門が自らの娘とも思う、掌中の玉、「いさ」。
彼女に目をつけた時の権力者田沼山城守(田沼意知)。
いさの夫に「あの男」を配し、
歴史好きなら誰もが知る「あの事件」へ導いていく。
そして、戦慄の最期。
使うことを禁じられた忍法、やはりそれだけのものではあったのです。

無駄なことはやりたくない、
平和な時勢に死者まで出すような忍法修業は馬鹿げている、
服部半蔵の血を引きながら、イイ感じに力の抜けた、服部京八郎。
そんな彼でさえ・・・
恐るべきは「半蔵」の名か、伊賀組の棟梁としての業か。
「忍者 服部半蔵」も粛然たる空気(エロで始まるのに・・・)を
醸し出します。

これに味をしめて、
『かげろう忍法帖』、『忍法関ヶ原』も読んでみることにします。

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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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