★★☆☆☆ 著者:伊藤勢 出版社:講談社 定価:550円 出版年月:2007年8月
丹沢山中で繰り広げられる獣同士の戦い、 御門対法山。 その最中に現れたメッツァボック。 秘められた力と力がぶつかり合う日本篇クライマックス!!! (表紙裏より)
6巻目にして、遂にテーマらしきものが・・・ それは、姿がどうであれ形はどうであれ、 自分は自分であるということ。
バイオ・テクノロジーにより、人の姿を失ってしまった独覚兵たち。 生体兵器となってしまったからこそ、 外形上、人でなくなってしまったからこそ、 必要になる人としてのアイデンティティ。
前巻のクビラ、本巻の御門、 いずれも物語を貫く、そのテーマに近づきつつあるよう。
そして、舞台はメキシコへ。 原作版では大味な感じがしたメキシコ編、マンガではどうなるのか。
残念なのは、薬師丸法山のキャラクター。 ある意味、本作の主人公とでも言うべき超絶の存在。 人間でありながら(あるがゆえに?)独覚兵すら凌駕する戦闘能力。 物理の法則を100%活用できるバケモノ。 アクション、法山の物理的な強さは良く表現されてます。 ただ、精神的な強さというか、 原作で主人公すら食ってしまった弩級の精神というか、 そういう人間的な魅力の部分はいまいち伝わらず。
ちょっともったいない。
amazon.co.jpでcheck! ⇒
スポンサーサイト
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌
|