評価:★★★☆☆ 著者:三好徹 出版社:実業之日本社 定価:1631円 出版年月:1996年8月
大久保利通、大隈重信、岩倉具視、そして板垣退助- 政府要人たちはなぜねらわれたのか。 歴史の裏側をえぐる傑作ロマン。 表題作のほか、明治期における暗殺事件を題材にした作品7編を収める。 (amazon.co.jpより)
テロル、暗殺、 生きていれば日本の歴史を変えたはずの男たちが・・・
大久保利通、森有礼、 命を落とさなければ確実に日本の歴史を変えていた男たち。 もしかしたら軍部の独走は、太平洋戦争は、無かったかもしれない。
板垣退助、 凶漢に襲われ歴史に残る名ゼリフをはいた男。
したたかに生き延びる岩倉具視や、二度暗殺され損なう大隈重信も面白い。
本作が興味深いのは、 明治の要人暗殺を淡々と書きつつ、 明治政治史上最大の事件「明治6年の政変」の実態に迫っているところ。 西郷はなぜ下野したのか。 そして、なぜ大久保や岩倉は命を狙われたのか。
ミステリ要素もあって、秋の夜長にぴったり。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
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