評価:★★★★☆ 著者:山下和美 出版社:講談社 定価:760円 出版年月:2008年10月
孤独な日常にふと訪れた、数百万光年を越えた出会い。 突如霧の中に浮かびあがった街で 心を閉ざし続ける少年が望むもの。 世界を滅亡に導くかもしれない。そんな郵便配達者の決意と誇り。 ヨコハマ・リリィ。待ち続けた彼女から、少年が受け取るもの。 誰もが知ってる「あの人たち」が集うバー、エンドレス。 忘れたい、思い出したい。 20年の時を経て、女性の内に蘇る記憶。
何気ない日常。そこにこそ、人の生が輝いている。 少年がその曇りなき眼で見つめる時、 日常は奇跡の舞台へと変化する。 『天才 柳沢教授の生活』の山下和美が 人の織り成す奇跡を描くシリーズ、第7巻! (裏表紙より)
ストレスフルな現代社会に欠かせぬ心のサプリ、 7服目☆
人間は不思議。 理に合わないこと、利に合わないことを平気でする。 それは何故なのか、 時空を超え、少年は探り続ける。。。
テーマに殆ど縛りがないゆえ、 ある意味、どんな展開もありえた『不思議な少年』。 でも、7巻目はこれまでとはちょっと違うテイストの話が多い気がする。
幼き日をすごした田舎の屋敷を、ボケた母と幼い娘と再訪する、 癒しの短編かと思いきや、 まさかまさかの衝撃の結末が待ち受ける、「ジェシィ・アダムス」
明らかに1914年サライェヴォで起こった「あの事件」にヒントを得つつ、 定年当日を迎えた郵便配達夫が無限に歩き続けることになった、 その理由とは・・・、「ペーター・ユルゲン」
そして、僕が一番驚かされたのは「会社員Ⅰ」 悩みを抱える物語の登場人物が訪れるバー、Endless。 白雪姫の母、シンデレラの姉たち・・・ ありそうな話だなと思っていたら、意外なオチが。。。 退店のやり取りがね、捻ってあって面白い。
仕事に、人間関係に、勉強に、 疲れた週末にぜひ★
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テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌
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