ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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かげろう絵図(by松本清張)
評価:★★★★☆
著者:松本清張 出版社:文芸春秋(文庫)
定価(上巻):790円 出版年月:2004年8月

著者が「愉しさを第一に」取り組んだ傑作時代小説。
徳川家斉が大御所として君臨する天保十一年、
絢爛たる吹上の桜見の会で奥女中らが注視する中、事件は起こった―
家斉が寵愛する中臈と背後の黒幕石翁。
彼らの追い落としを謀る水野忠邦一派。
両者の罠のかけあいを推理手法で描き、権力に群がる矮小な人間の姿を炙りだす。
(amazon.co.jpより)


女の嫉妬・情念、男の権力欲、あるいは正義感?・・・
種々の要素が絡まりあい、
描き出されるのは、世にも儚いかげろうの絵図。


     


時代は、11代将軍家斉の晩年。
この家斉という男、15人以上の妻妾に50人以上の子を産ませたというツワモノ。
側室・お美代の方を献上した中野石翁、
小納戸役の小身から「向島の隠居」と呼ばれる幕閣の黒幕へ。
まさに大奥全盛の時代です。

花咲き乱れる大奥の、桜満開の吹上で、ある事件が起こります。。。
家斉寵愛の側室が・・・

その事件をきっかけに、打倒石翁の動きが始まるのです。

面白いのは、
お縫や島田又左衛門、新之助といった市井のレベル、
石翁、水野美濃守、水野忠邦といった幕閣のレベル、
さらに権力者ですら思いどおりにできない大きな流れのレベル、
3つのレベルが意識されているところ。

市井のレベルの動きが、権力を、時代を動かすことができるのか。
それとも、彼らの奮闘は無為に帰するのか。
本書の一つのテーマです。

そして、卓抜な構成力。
1つの権力闘争が描かれるわけですが、それを構成するのはいくつもの小事件。
「神の高み」に立ちつつ、いろいろな人物の視点からそれらの小事件を描いていく。

結果、描き出される一つの絵屏風。
蜻蛉は儚い運命の権力者か、権力をめぐる人々の様こそ陽炎か。

とにかく読んで損のない大奥エンターテイメント。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

コメント
いつも見てます
ちょくちょく見ています。継続してアップ凄いです。僕も努力しないと・・・。最近寒くなってきたので風邪などに気をつけて下さい。また遊びに来ます。
[2008/11/11 11:16] URL | 昭夫 #- [ 編集 ]

No title
コメントありがとうございます★

また見に来てくださいな。
僕もHPにお邪魔させていただきます。
[2008/11/11 22:08] URL | yoshi #sSHoJftA [ 編集 ]


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