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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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国盗り物語(by司馬遼太郎)
評価:★★★★★
著者:司馬遼太郎 出版社:新潮社(文庫)
文庫(1巻)⇒定価:740円 出版年月:1971年11月

世は戦国の初頭。
松波庄九郎は妙覚寺で「智恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。
京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取り、
精力的かつ緻密な踏査によって、美濃ノ国を“国盗り”の拠点と定めた!
戦国の革命児斎藤道三が、
一介の牢人から美濃国守土岐頼芸の腹心として寵遇されるまでの若き日の策謀と活躍を、
独自の史観と人間洞察によって描いた壮大な歴史物語の緒編。
(amazon.co.jpより)


10年ぶりに再読。

歴史は人間が作る。
その言葉は、まさに本作のためにあったのではないか、と。


      






1・2巻は、斎藤道三編。

妙覚寺の学僧あがり、戦国の世に「持たざる者」として現れた新九郎。
失うものの無い彼が、豪商の婿養子、美濃の重臣となり、
やがては国主・土岐氏を追うまで。

軽妙で野望ギラギラ、発展の物語。

一転、3・4巻は、織田信長・明智光秀編。

尾張の小領主の子に生まれ、マムシの道三に見込まれ、娘婿となる信長。
桶狭間で危機を乗り越え、尾張を統一、美濃を併呑した彼は、
部下も己も一個の「道具」として観念、磨り減るまで使い切り、
無駄なものの存在を許さない超合理的な世の中の建設を目指します。

一方、美濃の名族に生まれながら、道三死後の混乱で国を追われた光秀。
素浪人として天下をめぐりつつ、足利幕府の再興という夢に出会い、
細川藤孝らと奔走することに。

やがて出会う、光秀と信長。
それは信長にとっては、優秀だが気に食わない道具を得た瞬間、
光秀にとっては、有能だが全面的に認めるわけにはいかない主に仕えた瞬間、
でありました。

僕が感銘を受けたのは、後半、光秀がいかにして本能寺に至るかの描写。
光秀は己を1個の英雄としてみている。
足利義昭への「最初の裏切り」、
相容れぬ信長の世界観・人間観、次々に追われていく重臣たち、
徳川家康への薄すぎる恩賞・・・

さまざまな要素を盛り込みつつ、
光秀にとっては不合理な決定でも、
読者にとっては説得的な決定としての、「敵は本能寺にあり。」

司馬は光秀を理解したのではないか!
と思わせる描写。

秀吉陰謀説、朝廷黒幕説、
歴史的な真実はどこにあれ、
小説としてはこれが一番説得的な気がします。

人間を描いて、歴史を描いた一大巨編。
読まない手は無いと思います。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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