ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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いじめ刃傷(by南條範夫)
評価:★★★☆☆
著者:南條範夫 出版社:徳間書店(文庫)
定価:520円 出版年月:1997年1月

武芸諸般に優れ、仕事は精勤、正義感あふれる書院番士松平外記。
が、時は後世、大御所様の時代とたたえられた遊惰文弱な腰抜け武士ばかりの文政年間、
他の番士たちとの折合いがうまく行くはずもなかった。
上意により追鳥狩の拍子木役を仰せつかったものの、
妬み嫉みにより演習を阻害され、無念にも御役御免を願い出た。
後日、外記は武士の意気地を貫くため、
遂に相番への刃傷に及んだ(表題作)。他九篇収録。
(amazon.co.jpより)


事件自体は知っているという人も多い、松平外記の刃傷。
天下泰平の大御所時代、
あろうことか、旗本が江戸城中で刀を振り回し、同僚を殺傷したという事件。






それを淡々と描写していくのが表題作。
先輩のねたみ、姑息に立ち回る中年男、
あくまでも淡々とそれでいて「事件の真相」に迫っていく。

著者といえば、『駿河城御前試合』(『シグルイ』原作)のような、
武士道残酷物の印象が強い。
しかし、本書に収録された短編は、
歴史物、時代物、いずれも淡々とした作品が多い。

印象に残ったのは、「京狂い」。
大内義隆、朝倉義景、今川義元、土佐一条氏、
いずれも戦国の大名でありながら、
京に憧れ、その文化を追求し続けた大名たち。
京狂いと大名たちの滅びを「私」の視点から描いていく。

「堀家廃絶記」も味わい深い。
名人久太郎といわれた名将・堀秀政。
その陰として堀家の勃興を支えた堀直政。
直政の子の対立がやがては主家を断絶に追いやることに・・・
遅く生まれてきた英雄と言うべき堀直寄の人物描写もあいまって、
なかなかの一品。

短編の素材と淡々とした描写から、
時代小説中級者におすすめの一冊。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

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