ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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人斬り以蔵(by司馬遼太郎)
評価:★★★★★
著者:司馬遼太郎 出版社:新潮社(文庫)
定価:700円 出版年月:1969年12月

自己流の暗殺剣法を編み出し、
盲目的な殺し屋として幕末の世を震えあがらせた岡田以蔵の数奇な生涯を描く表題作。
日本陸軍建軍の祖といわれる大村益次郎の半生をつづった「鬼謀の人」ほか、
「割って、城を」「おお、大砲」「言い触らし団右衛門」「売ろう物語」など。
時代の変革期に生きた人間の内面を鋭く抉り、
長編とはまた異なった人間理解の冴を見せる好短編全8編を収録する。
(文庫裏表紙より)


「さむらいとは、自分の命をモトデに名を売る稼業じゃ。
名さえ売れれば、命のモトデがたとえ無うなっても、充分にそろばんが合う」
「わかりませぬな」
「わかるまい。そこだけが、侍とあきんどの稼業のちがう要じゃでな。
塙団右衛門のそろばんでは、大坂に加担するほうが大儲けになる。」
(本書271pより)








日本史上の変革期といえば、戦国と明治維新か。
本書に収録された短編のうち、
「割って、城を」、「言い触らし団右衛門」、「売ろう物語」の3つが戦国物。
正確には、戦国の終焉とも言うべき大坂の陣が舞台。

完璧な美とは。
千利休の高弟として、将軍家茶頭として、時代を代表する茶人、古田織部。
彼が陥った茶の湯の魔道、深淵を描く「割って、城を」。

豪傑ではあるが、終に将たる器ではなかったか。
戦国の快男児塙団右衛門が主人公の「言い触らし団右衛門」。
冒頭のやりとりはこの短編から。

明治維新を描いたのが、
「鬼謀の人」、「人斬り以蔵」、「「おお、大砲」、「太夫殿坂」、「美濃浪人」。

浴衣にうちわで指揮をとる、天が薩長に降した天才軍略家大村益次郎を描く「鬼謀の人」、
足軽という身分から抜け切れなかった以蔵の一生、「人斬り以蔵」、
幕末大坂の情緒を伝える「太夫殿坂」、井上聞多を二度救った男を描く「美濃浪人」、
いずれも味わい深い。
しかし、なんと言っても「おお、大砲」。
大和高取藩に伝わるブリキトース砲6門。
神君家康が大坂の陣で用いたという伝説の武器。
時は幕末、高取城に迫るは天誅組。
この戦いで伝説の武器が見せた威力とは・・・
口伝秘伝に縛られた武士の生き様。
ばかばかしくて、それでいて何だか哀しい物語。

歴史小説初心者にもおすすめ、読んで損無しの短編集。
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【時代小説】『人斬り以蔵』

織部正の陰謀は、すでに善十を竹内峠からよんだときから、周到にすすめられていたのであろう。 織部正は、自分の人生を自分の手で割り砕いた...
[2009/07/13 23:25] 神様はその辺をウロウロしていません

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