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ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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猛き箱舟(by船戸与一)
評価:★★★★☆
著者:船戸与一 出版社:講談社(文庫 全2巻)
上巻⇒定価:880円 出版年月:1997年5月

あの「灰色熊」のような男になりたい。
香坂正次は胸に野心を秘め、
海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。
彼に認められた正次の前には、血と暴力の支配するアフリカの大地が開けた。
その仕事は、砂漠の小さな鉱山を、敵の攻撃から守ることだった―
人の世の地獄、野望と絶望を謳いあげた大ロマン。
(amazon.co.jpより)


読書は好きですが、
本を読んで興奮すること、
なかなか無いんですよね。
自らの生き様を振り返る、人生の無常を思う、
読後にそんな感想を抱くことはあっても、
純粋に興奮する!というのはなかなか無い。



     



そんな不感症?の自分にとって例外的な存在が船戸与一。
本書は船戸作品の中でもトップクラスの興奮をもたらしてくれる、
まさに劇薬のような作品。

1970~80年代、積極的に海外へ進出する日本企業。
南米、東南アジア、アフリカといった途上国へ進出するとなれば、
ゲリラ、誘拐、政情不安といった「カントリーリスク」がつきものなわけで。
その種のリスクに対処する「日本企業の守護神」隠岐。

その隠岐に憧れ、
一目置かれる男になることを夢見た男・高坂が、
いかにして、高級官僚らを殺し、大井川源流の雪山に死ぬことになったか。
きっかけは、グ・エンザ。
真実はマグレブの容赦ない太陽だけが知っている。

日本の当時の新帝国主義というべき悪辣な海外進出への批判、
他人の痛みを省みない日本人の虚無のフラッシュアウト、
いろいろな意味をもって本書を読むことも可能だと思います。
特にボリサリオ解放戦線公開法廷でのやりとりなど・・・

しかし、本書の醍醐味はなんと言っても、
息もつかせぬジェットコースターアクション。
次から次へと襲い来る危難。
わずか数ヶ月の体験が一人の男を地獄の毒蛇へ変える・・・

ダークなハードボイルド、
梅雨の鬱屈晴らしに是非。
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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

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