ねぶかどねざる
独断と偏見に基づき、小説やマンガ、ゲームをぶった斬るブログ。               ★の数で評価(最大5つ)。オススメやコメントよろしく
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運命の児 日本宰相伝(2)(by三好徹)
評価:★★☆☆☆
著者:三好徹 出版社:徳間書店(文庫版あり)
文庫⇒定価:? 出版年月:1997年8月

明治の風見鶏・松方正義、官邸で壮絶な死をとげた犬養毅、
みずからの死を選んだ運命の児、近衛文磨。
明治から昭和前期にかけて戦乱と動乱の渦の中に吃立した7人の宰相たちの生きざまを描く。
(amazon.co.jpより)


戦前の宰相は、内閣において「同輩中の首席」に過ぎず、
国務大臣の任免権をもっていませんでした。
しかも、軍部大臣現役武官制があり、軍部が大臣を出さない!と言えば、
内閣の運命は終了。
このような制約はありましたが、それでも首相は日本の実質的なトップ。
必然か偶然か、その地位に上り詰めた男たちの物語。








本書が取り上げるのは、7人の宰相。
明治の風見鶏 - 松方正義
ニコポン宰相  - 桂太郎
海の宰相    - 山本権兵衛
男子の本懐  - 浜口雄幸
官邸に死す   - 犬養毅
天運の人    - 高橋是清
運命の児    - 近衛文麿

面白かったのは、桂太郎と山本権兵衛。 
それぞれ長州出身、薩摩出身であり、
「長の陸軍・薩の陸軍」を体現するような人物。

とりあえず、護憲運動や、シーメンス事件を大学受験で暗記しましたが、
その人物像についてはほとんど知らないままでした。
2人とも必ずしもストレートでない軍歴、
山縣有朋、西郷隆盛という大物との複雑な関係があり、興味深い。

しかし、なんといっても、表題作。
びっくりしたのは近衛文麿のスマートさ。

何となく線の細い、優柔不断なだめな人という印象を抱いていました。

しかし、各方面に受けがよいという自分の評判を聞いて、
それは自分が今までなにもしなかったからに過ぎない、
実はどこにも真の支持者がいないことにほかならないと答える聡明さ。
本当は哲学者になりたかったという彼の最後は、自殺というもの。
その聡明さから、
日本の旧勢力の代表である自らにGHQが求める処罰を悟り、自ら死を選ぶ。

近衛が自らを評した「運命の児」という言葉の深さ・・・

僕の近衛文麿に対する評価を大きく変えた1冊。
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